子供の背骨とおとなの背骨を触り比べると
すごい違いがあります。
大きさなどは言うまでもありませんが、特に子供の背骨の可動性がすごいんです!
体が硬いとか柔らかいとかの違いではないですよ!
止まっているときはおとなと一緒ですが、ひとたび身体を動かせば背骨の
ひとつひとつが見事にしなやかに動くのです。
この弾力があるからこそ、緩んだり引き締まったり、もしそれに問題があれば気付きやすく
もとに直す働きも早いのです。
身構えは=心構えなので、当然こころにも弾力があるということです。
子供をことばに表してみます。
好き嫌いがはっきりしている、自分の興味のあることにはものすごく集中する、やりたいことを最優先
にする、思いつきで動く、思いっきりはしゃいですぐ寝る、高熱がパッとでてすぐ引く、動きが早い、た
のしく遊んでる時は走りまわっても疲れない、喜怒哀楽がハッキリしていて活き活きしているなどなど・・・
自分の調子のいい時を思い出してください。
子供のときのような感覚になって動けていると調子がいいんです。
では、子供が調子悪い時にはどうしてるでしょう。
わがままになったり、ジッとしてたり、食べなかったり、寝ていたり、ひたすら体がしたいように
してるだけです。なんとなく動けるようになったら、またいつも通りになってきます。
では、おとなはどうでしょう。
明日の仕事のことを心配してみたり、このままではダメだと何かと抵抗してみたり、
必要以上に不安になってしまったり、面子を気にして無理したりなどなど・・・
そして、結果は不調が長引くのです。
身体の中では、全力で調子を整えようとしてるのにそれ以外のことで体の流れを邪魔するようなこを
していては、結果が悪くなるのも当然ですね。
「1+1=2」なので仕方ないといっても、仕方がないのです。
年を重ねるとは、子供のころの弾力を失っていくということです。
頭も体も開いて緩んでしまいに強張ってかたまり、最終的には緩みも引き締まりもできなくなって
死んでしまうんですけども、生きている内からそんな方もよく見かけます。
体は知識で動いているんじゃないんです。
精子と卵子がくっついた時から、必要なものを求め、集め、不必要なものは捨てて細胞自身が持つ
力によって今まで生きてきたのです。
心臓のことは知らなくても勝手に生きれるよう調整してくれているのです。
知識で足そうとかやろうとしなくても、必要なときはそれを求めたり、離れたりするのです。
身体の動きそのものがすべてその調整なのです!
ならば、心に起こるこの感覚を無視して体の健康を保てるはずがありません。
逆もまたしかりです。
いくら、年を重ねようとも最後の最後まで弾力のある活き活きした生き方を目指したいものです。