読み返すのが怖くて

見ることができなかった。



出逢ってからの

何年もの記録

ずっと積み上げられてきた

日常の何気ない会話。

そこにはお互いを思いやる言葉と

幸せが溢れていた。



あの日の記録を読み返してみた。

そこには

ただ ただ…

『 あい 』 しかなかった。

『 あい 』 だけがそこにあった。



あの日

文字で感情をぶつけた。

逢えば表情やまなざしから

その言葉は嘘だとわかっただろう。




文字からは感じられない

『 あい 』 が

今も

これから先も

ずっと ずっと そこに

宝物として…