花月園前を下りて、歩いて行った。バスケットボールがしたかったのだ。でも、学校の体育館は、部活で埋まっていた。僕たちは、友人が集まって、ただバスケットボールがしたいだけの集団だった。使える施設は、限られていた。そんな中、花月園近くに、体育館を見つけた。友達を誘って、10人くらいで、ぞろぞろ歩いて行った。バスケットゴールがあれば、どこでも良かったのだけど。
施設の名前は、こどもスポーツセンターだったような気がする。今、ネットで調べても、HPすら出てこない。
高校の友達と、部活でもなく、勉強でもなく、盛り上がれるものがバスケットボールだった。僕は、ハマっていた。
だからだろうか、バスケットボールに興じ、汗を流したあとに、使用時間を過ぎて、まだフロアで着替えをしていたのかもしれない。だれもその事に気づいてなかったし、もしかしたら、使用時間は、過ぎてもいなかったかもしれない。
体育館に、子どもたちがわらわらと入ってきた。小学生っぽい、小さな子達だった。そして、そのなかにまじっていたおじさんが大きな声で、僕らに言い放った、「翠嵐、翠嵐、退場。」
その言葉を聞いて、僕たちは、いそいそと着替えて、体育館を後にした。おじさんに、何かを言い返す奴は一人としていなかった。僕は、ショックを受けていた。学校名で呼ばれたこと、退場という言葉。チクチク言葉の代表格だった。
帰り道、なぜあの人が、僕たちの学校名を知っていたのかという話題になった。そして、きっと受付をしたときに、施設の人にでも聞かれた誰かが「横浜翠嵐」と答えたのだろうという結論に達した。
今考えると、もう少し別の言い方があったのではないだろうかと思う。それとも、あの人は、高校生の集団にかける言葉をそれしか思い浮かばなかったのか・・・。
「終了の時間だから、空けてもらってもいいかな?」
「次の団体が使うから、空けてくれるかな?」
あの時、あの人が、こう言ってくれていたら、20年以上経った今でも、こうやってあの日のこと、言葉、場面をありありと思い出すことはなかったかもしれない。
でも、一方で、思うのだ。そうやって思い出すことで、高校時代、バスケットボールが大好きだった自分のことも思い出す。バスケットボールが好きだった、高校時代のかけがえのない日々も、一緒にバスケットボールをやった仲間たちの顔も。
施設の名前は、こどもスポーツセンターだったような気がする。今、ネットで調べても、HPすら出てこない。
高校の友達と、部活でもなく、勉強でもなく、盛り上がれるものがバスケットボールだった。僕は、ハマっていた。
だからだろうか、バスケットボールに興じ、汗を流したあとに、使用時間を過ぎて、まだフロアで着替えをしていたのかもしれない。だれもその事に気づいてなかったし、もしかしたら、使用時間は、過ぎてもいなかったかもしれない。
体育館に、子どもたちがわらわらと入ってきた。小学生っぽい、小さな子達だった。そして、そのなかにまじっていたおじさんが大きな声で、僕らに言い放った、「翠嵐、翠嵐、退場。」
その言葉を聞いて、僕たちは、いそいそと着替えて、体育館を後にした。おじさんに、何かを言い返す奴は一人としていなかった。僕は、ショックを受けていた。学校名で呼ばれたこと、退場という言葉。チクチク言葉の代表格だった。
帰り道、なぜあの人が、僕たちの学校名を知っていたのかという話題になった。そして、きっと受付をしたときに、施設の人にでも聞かれた誰かが「横浜翠嵐」と答えたのだろうという結論に達した。
今考えると、もう少し別の言い方があったのではないだろうかと思う。それとも、あの人は、高校生の集団にかける言葉をそれしか思い浮かばなかったのか・・・。
「終了の時間だから、空けてもらってもいいかな?」
「次の団体が使うから、空けてくれるかな?」
あの時、あの人が、こう言ってくれていたら、20年以上経った今でも、こうやってあの日のこと、言葉、場面をありありと思い出すことはなかったかもしれない。
でも、一方で、思うのだ。そうやって思い出すことで、高校時代、バスケットボールが大好きだった自分のことも思い出す。バスケットボールが好きだった、高校時代のかけがえのない日々も、一緒にバスケットボールをやった仲間たちの顔も。