「ちょっと○田さん、これ」
支店長がそう言うと、
経理係の〇田さんが
山盛りの吸い殻の入った灰皿を
流しにある三角コーナーに捨てに行った。
(自分で吸ったものなのに、自分で捨てに行けばいいのに・・・)
みんな思っているけど、
それが普通のこととして
まかり通っていた![]()
ゆにっとまねーじゃーが
社会人になった平成初めの頃は、
コンプライアンスという言葉も無く、
不適切なことが山盛りあった![]()
特にゆにっとまねーじゃーが
就職した銀行は
縦の社会で、
とんでもないことが
当たり前に行われていた。
支店長は男子行員を
「おまえら」と呼ぶし、
入行年次が若いと
年齢が同じでも
呼び捨てにされる。
支店内での喫煙は当たり前、
支店長と次長の机の上の
灰皿がいっぱいになったら、
女子行員が捨てに行く![]()
毎日朝の7時半から
夜10時頃まで拘束されるのに、
残業は毎月10時間前後と
強制的に申告させられていた![]()
この時代の女子は
結婚するまでの
腰掛的な就職が多く、
30歳を過ぎても働いていると
世間体が良くないと
自発的に退職する人も![]()
一番驚いたのは、
総選挙前の金曜日の夕方、
行員を前に支店長は
珍しくやさしく言った。
「明後日の選挙は自民党に入れてください」
この頃の銀行は、
不適切なことで成り立っていた![]()
本日の体重77.4