「ゆにっとまねーじゃーさん 来てくれてありがとう」

 

B男さんは

いつも居酒屋で会う時と

同じノリで言った。

 

ちがうのは

伸びた無精ひげと、

ゆにっとまねーじゃーと

B男さんの間にある

透明な仕切り

 

警察に面会に来るなんて、

生れて初めてキョロキョロ

 

テレビでよく見る

シーンと同じように

後ろで係の人が座っている。

 

会話を聞いているので、

どこまで話をしていいかわからないショボーン

 

「元気ですか」

 

「ああ、なんとか」

 

最初は、

さしさわりのない

会話から始まった。

 

「使い込んだお金を返せば、被害届を取り下げると言っているそうなんやけど」

 

B男さんは、

はなからゆにっとまねーじゃーには

お金のことは期待してなさそうに

あっけらかんとしゃべっているキョロキョロ

 

会話が続かない中、

ゆにっとまねーじゃーは

意を決して言った。

 

「それで、こんな時に何なんですが、今月の保険料のことですが・・・」

 

「ああ、直接嫁に言ってもらうしかないなあ」

 

続く・・・

 

 

 

 

 

本日の体重75.4