Tは数字も挙げるし、

付き合いも良く、

飲みに行っても面白かったニコニコ

 

入社2ヶ月で

チーム内での存在感を

どんどん増して行った。

 

ちょうどそのころ

本社主催のキャンペーンがあり、

ゆにっとまねーじゃーのチームは

入賞することが出来た。

 

祝勝会をしよう生ビール

という声が上がった。

 

「ぼくの知り合いの店でやってもらえませんか?」

 

Tが言ってきた。

 

入賞出来たのは

Tの活躍もあったので、

誰も異論を言う人はおらず、

Tの知り合いの

イタリア料理店に決まった。

 

彼のはからいで

1人飲み放題4000円で

予約した。

 

「ちょっと相談があるのですが」

 

祝勝会の3日前

Tが言ってきた。

 

聞いてみると、

予約しているイタリア料理店の

経営が思わしくなく、

仕入れのため

前金で払って欲しいとショボーン

 

何か腑に落ちないものが

あったけど、

まだ全面的に

Tを信用していたので、

半分の2万円を個人的に渡した。

 

これが大きな間違いだったガーン

 

詐欺師Tの本当の顔が

少しづつ現れてきたのに、

まだ気がついていなかった。

 

その4に続く