「あとはオレに任せてくれ」

 

営業課長は

せわしなくタバコを

灰皿に押し付けながら言った。

 

余談だけど、

今から思うと

自分のデスクに灰皿が

置かれているなんて

ありえない時代だったびっくり

 

課長は

支店の預金のノルマの責任者

 

先月は目標未達で

支店長に大目玉をくらっていたショボーン

 

ゆにっとまねーじゃー以上に

プレッシャーがあった。

 

今月は絶対

ノルマを達成しなければならないプンプン

 

この老人の預金を

獲得出来れば

ゆにっとまねーじゃー個人の

ノルマが達成出来るし、

支店のノルマを

達成するためにも

この預金は必要だプンプン

 

ゆにっとまねーじゃーは

月半ばで

大口定期の交渉を

課長に預けた形になった。

 

気が楽になったけど、

本当に課長に任せて

大丈夫だろうか、

月末が近づくにつれて

どんどん心配が

大きくなってきた。

 

いよいよ明日が

月の最終日という日

 

「ゆにっとまねーじゃーくん もらってきたで」

 

課長は

帯封でまかれた

1万円札のブロックを

ゆにっとまねーじゃーの

目の前に置いたびっくり

 

その4に続く