「いくら物を持ってきても一緒やで、わしは利息の高いとこに預けるだけや」
まさに
木で鼻をくくるとはこのこと![]()
目の前にいる
今日初めて出会った
小太りの老人は、
その風貌とは真逆の
そっけない表情で言った。
玄関の靴箱の横には、
都市銀行の名前が
入った紙袋や、
信用金庫のシールが
貼られたサランラップが
無造作に置かれている。
ゆにっとまねーじゃーが持ってきた
銀行の名前が入ったタオルが
ことさら陳腐に見えた![]()
世間話から入ろうと
思っていてけど、
この老人には
そんなこと意味が無いと思い、
いきなり本題に入った![]()
「私どもでは、今3ヶ月物定期で7.5%を付けておりますが・・・・・」
「ふん、そんなの」
老人は鼻で笑った![]()
よく聞いてみると、
韓国系の信用組合が
とんでもない
利息を付けるから
預けて欲しいと
言ってきているらしい。
8%なんて、
ありえない利息で![]()
銀行内の標準利息より
0.1%高くするのに
本部に稟議を
上げなければならない。
今の標準金利は7.5%
到底勝ち目は無い![]()
ここで大口定期が
1000万入ると
今月のノルマが達成できる。
でも、
どう考えても無理だ![]()
あきらめて、
次の見込み客を探そうか
とりあえず課長には
報告しておこう。
その3に続く