「このときは若かったなあ、まだ７０過ぎや」
２０年以上前の写真を見ながら
楽しそうに波平さんはつぶやいた。
正月、
波平さんから来た
年賀状を見て驚いた
［いよいよ 幕の引けどきがやってきたようです。一字でも、二字でも かきとめたいと思ってましたが、もうその気力がつきました・・・・」
７、８年前
文章教室で知り合った波平さん、
９０歳は優に超えている。
万が一のことが
いつ訪れても
不思議ではない
一度会いに行かなければ
昨日波平さんのいる
高齢者住宅に行った。
「ゆにっとまねーじゃーさん、ありがとう」
２年ぶりに会った波平さんは、
当時より
歩き方がたどたどしくなったけど、
満面の笑顔で迎えてくれた
「みかん食べて」
「ポカリ飲む？」
「チョコ好きですか？」
たくさんのおもてなし
昔の写真や、
若い時に書いた
文集を見せてくれた。
帰りは
バス停まで
いっしょにゆっくり歩いて
バスが発車するまで
お辞儀をしてくれた。
ほんの１時間半くらいの
滞在だったけど、
来て良かったと思った
ゆにっとまねーじゃーの
唯一の
大正生まれの友人波平さん
本日の体重76.2㎏