上岡のマーラー6番は 不謹慎だが まるで津波が押し寄せるような明快なクレシェンドで始まった。
どんな6番に導くのか?
彼らしい歯切れ良く それでいて抒情的な部分はふくよかにたっぶり鳴らしたすばらしい解釈で飽きなかった。...
また弦、木管が特に限りなく美しくニュアンスに富んだ音を聞かせたが 上岡の神経の行き届いたタクトのなせる技だ。
さて、終わって上岡、よろよろに疲れ切って舞台を行き来していたが突然指揮台でタクトを握る。ええ?このあとアンコール?
何を?
低弦、次いでハープが鳴り曲名が判った瞬間、涙が溢れ出した。
津波のような恐怖のクレシェンドではじめた上岡は 6年前のこの時間この場所でこのオケが鳴らした 癒しのマーラーのアダージェットに導いたのか!素晴らしい指揮者だ。
終わってまるで黙祷のような長い沈黙。
次いで6番の後よりもさらに大きなブラボーの嵐。
いい音楽会を聞いた。