遺伝子組み換えについて「GMO(遺伝子組み換え作物)フリー、モンサントNo」という考え方が世界中(日本以外)に広まり、少し時間を置いてドイツのバイエル社がモンサント社を買収して登場したのがゲノム編集食品です。この買収によって遺伝子組み換えテクノロジー企業であった「モンサント」の名が消えたことは、計算ずくの連携作戦でした。

 

ゲノム編集食品とは、そのものが持っている遺伝情報をゲノム編集という新技術を活用し、改変してつくられた食品のことをいいます。私はいつも、「遺伝子組み換え食品の新型強力版がゲノム編集食品です」と説明しています。  


前述した遺伝子組み換え食品と異なる点は、遺伝子組み換え食品がほかの生物から取り出した遺伝子を加えることでつくられた食品であるのに対し、ゲノム編集食品はもともとそれが持っている遺伝子のある特定の部分を編集してつくられた食品である、ということです。

 

遺伝子組み換え食品とゲノム編集食品は、ほかにも決定的な違いがあります。  


遺伝子組み換え食品は、どちらかというと「農家のため」という視点でつくられたものでした。たとえば、広大な畑に雑草が生えると抜くのが大変だから、ヘリコプターを使って除草剤を一斉に散布しましょう、すると雑草は生えてこないうえに、遺伝子組み換えしたトウモロコシだけはすくすく成長します、だからその日に食べても死なないけれど、確実に毒ではある除草剤と種をセットでどうぞ、というようなイメージです。

 

一方、ゲノム編集食品は、「消費者のため」という視点でつくられたといっていいでしょう。といっても、もちろん決していい意味ではありません。巧妙に消費者に寄せた商品の謳い方をしているために、人々がだまされやすいようになっている、ということです。  


たとえば、「ゲノム編集をしたトマトは買わない」と思っている人でも、「美容成分が5倍含まれているトマト」や「血圧を下げ、睡眠の質を高めるトマト」という機能性の高さをうたわれたら思わず手にとってしまうと思いませんか?  


実際、アミノ酸の一種であるGABAが元品種の4~5倍含まれる「GABA高蓄積トマト」はすでに存在しています。もちろん、パッケージのどこを見てもゲノム編集をしたことは記載されていません。

 

ほかにも、テレビのニュースで放映されて話題になったのは、筋肉が無限に増強されていく鯛でしょう。  


筋肉の成長にブレーキがかからなくなった、ゲノム編集された鯛のどこが「消費者のため」かというと、可食部分が増える点です。一匹の鯛からたくさんのお刺身ができるので、高級魚をコスパよく食べることができますよね、という方向で差し向けられるようになっているのです。そして日本の外食チェーン店や回転寿司企業は、ゲノム編集食品を使うことを公式に発表しています。(②に続く)

 

 

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