最近、当社のお客様から相談がありました。
その内容は、大阪の某ワンルームマンション販売会社から物件を3つ購入したところ、1年で家賃保証が切られ、売却査定をしたところ購入金額の半値でしか売却できないというものでした。
こうした事例は珍しくなく、多くの投資家が同様の問題に直面しています。
家賃保証の甘い罠
ワンルームマンション投資では「家賃保証」を大きな売り文句にしています。
しかし、その実態は非常に脆弱です。
多くの場合、家賃保証は1〜2年で解除され、その後は市場価格に合わせて家賃が大幅に下がることが一般的です。
これにより、初期の収益計画が崩れ、投資家は大きな損失を抱えることになります。
営業マンの巧妙な罠
営業マンが提供する収支シミュレーションには多くの問題があります。
取得家賃、管理費、積立金などが10年以上変わらないとするモデルは非現実的です。
実際には、家賃は早期に低下し、管理費や積立金は大幅に上昇します。
これにより、投資家のキャッシュフローは数年以内に悪化し、持続可能な投資とは程遠いものとなります。
情報弱者としてのリスク
ワンルームマンションを購入する投資家は、しばしば「情報弱者」としてリスト化されます。
こうしたリストは先物取引業者や詐欺的な投資会社に売買されることが多く、二重三重の損失を被るリスクが高まります。
特に、過去にワンルームマンションを購入したことがある人は、更なる詐欺の標的にされやすいのです。
信用低下と融資リスク
ワンルームマンションを保有していることで、金融機関からの信用評価も低下します。
価値のない物件を保有していると見なされるため、新たな融資を受ける際には非常に不利になります。
これにより、将来的な資金調達が困難になり、他の投資機会を逃すことにも繋がります。
収益性の欠如と財務リスク
ワンルームマンション投資は、その収益性が非常に低く、むしろ負債が増えるリスクが高い投資です。
年収700万円以下の方がこうした投資を行うと、最悪の場合、債務整理や自己破産に追い込まれる可能性が高まります。
このような高リスクの投資は、慎重に避けるべきです。
まとめ
ワンルームマンション投資には多くの罠とリスクが潜んでいます。
信頼できる情報源からの詳細な情報収集と、経験豊富なアドバイザーの助言を受けることが、こうした投資で失敗しないための鍵です。投資を考える際には、十分な注意を払って判断することが必要です。