1ドル70円台の頃が本当に懐かしく思います。当時は本屋で「本当の円高はこれから!」「1ドル50円の時代が来る!」といった円高本が並んでいたのを覚えています。もうあんな時代は私達が生きている間は二度と来ないでしょう。

私には縁の無い話ですが、当時私の知人の富裕層は「今こそ好機!」と大笑いしながら、円をドルに替えてました。確か1億円以上だったと思います。分かりやすく言うと1ドル80円の時に8000万円分をドルに替えて丁度100万ドルですね。今は1ドル116円なので100万ドルを円に戻すと1億1600万円になります。両替して放っておいただけで3600万円も為替差益を得ました。

リーマンショックが起こった後に主要国のほとんどは、異次元の金融緩和を進めてきました。日本は同調しなかったので、日本円だけが自然と高くなりました。

今回はその逆。日本だけが異次元の金融緩和を始めました。アメリカは景気回復が明確になってきたので、金融緩和を止めました。自然とドルは上がり、円は安くなります。

本当の円安はこれからです。サブプライム問題前の123円がボーダーラインですが、すぐに超えてくるでしょう。ここを超えてからが円安に突入と言っていいレベルだと思います。

円安は一部の企業や投資家にとっては良い事ですが、大多数の一般市民にとっては良い事など何一つありません。あらゆる日常品の物の値段が上がってくるのはこれからですよ。

円安対策しましょうね。