続きです。中学生になり、本格的に漫画を
描きはじめるやいなや、ペン入れという壁に
ぶち当たり、それでも努力してた時ある事が
おこりました。それは中学の美術の時間。
授業でクラスメートの写生をする事に。
隣の席の男の子の写生をしてる時です。
僕の描いた男の子は、めっちゃ似てると
クラスの皆んなが誉めてくれました。
モデルの男の子も、照れながらも似てると
言ってくれました。その男の子は僕の絵を
描いてくれてました。正直彼の絵は僕に
似てないなって思いながらも、自分の絵が
周りに評価されてる事が嬉しかった。
ところが美術の先生のM先生が僕の絵を見て
「これは漫画の似顔絵だね。顔を線で表現
したら駄目だ。色で表現しなさい。」
と注意されてしまいました。はじめ僕は何?
どう言う事?って、M先生の言ってる事が
理解出来ませんでした。それどころか、
クラスメート皆んなが評価してくれてるのに
何でM先生は全否定してくるんだって。
そしてM先生は僕を写生していた子の絵を
評価して、「この絵の鼻と頬の色が違う事で
立体感がでてるだろ。こんな風に描かないと
漫画絵になってしまう。君のは駄目だ。」
中学生の僕には、先生の意図が理解出来ず、
先生の言葉にショックを受けてしまい、
それが原因で不貞腐れて美術の授業をサボる
ようになってしまったのです。今なら先生の
言葉の意味、線で顔を描くんではなく、
色で立体感を出す事が、美術の授業なのだと
言う事が理解出来るんですが。精神が
子供だった僕にはただ先生の言葉が、自分を
全否定してると思ってしまったんです。
それで器の小さい僕は、絵を描く事自体に
嫌悪感を持ってしまい、絵を描かなくなり、
漫画家になりたい気持ちも、消えていって
しまいました。あの時、先生の言葉を素直に
聞いて絵を描く事を学んでいたなら、って
後悔する事もあります。でもこの事は今の
自分自身の人生の教訓にしています。
人から厳しい意見を言われても、カッと
ならず、その言葉の意図を考えようと。
その言葉を毒にも薬にもするのは、自分
自身なんだと。でも本当にあの時、ちゃんと
絵を勉強してたら、また違う人生だったかな
って考えてしまいます。そして遠回りに
なってしまいましたが、漫画家の夢を違う
形で出来ないか。その答えがラノベ作家に
繋がっていきます。