2011年4月29日に入籍した。

偶然にも、いや必然にも?英国王子ウィリアムさんとケイト・ミドルトンさんの結婚式と同日。


3月いっぱいで大好きだったホテルの仕事を辞めて以来、ずっと。いや、付き合った当初から切望していた事。

「結婚」

なにせ付き合った時は私は30歳、彼は24歳だったのだから私の中では犯罪なんじゃないかと思っていた。

でもまぁ、そういうことになってしまったのだから行きつく先は「結婚」だろう。

6個も年上を選んでしまった彼が悪い。大人しく覚悟を決めなくてはならない。


景子の泣き落しという形で決着をつけ、「市役所に行こう」という言葉をプロポーズだと言う博之との結婚生活は

対して変わり映えのないものだった。

1年前から同棲はしているのだから当たり前と言えば当たり前なのだが、籍を入れただけだし、女性である

私の苗字が南から平山に変わり、私だけが手続きに追われているだけで、博之はなにも変化がないのだから。

ただ、私は「結婚」を手に入れ、「安心」を覚えた。

今まで「結婚」「結婚」と言い続けてきたのはなんだったのだろう。それは博之も気づいているのに違いない。

大体女性は結婚にこだわりすぎるのかもしれない。自分自身、そんなことは当に気づいている。

「結婚」という言葉が男性を追い詰めるのも。追い詰められているのを隠そうとする男性も。全部わかっている。

けど、結婚は何歳になってもできるにしろ、出産は年齢が限られる。

昨日のテレビで42歳の森口博子も言っていた。

「私そろそろ子供が欲しいなぁと考えるんです。」

42歳。遅いでしょう。

今、医療技術が日進月歩だからといっても、出産グラフは35歳になると急激に下降線だとこの間友達が言っていた。

私だって今年33歳だ。二人欲しいと思ったら、早く走りださなくてはならない。

9月に控えている親族だけのグアム挙式を過ぎたら、と思ってはいるけど、最近は避妊をせずにしている。今は子供ができたら困るけど、それでも授かりものだというし、できたらできたでなんとななるのではないか。なんて甘い思いもある。


今はグアム後に子作りを始めるためにも仕事が必要だ。

とある外国車販売会社のショールーム受付の仕事が求職情報誌に載っていた。

受付の仕事なんて若い子しか募集していない。そんなことは分かっていた。

ただ、もしかすると、と思っただけだ。今まで一流のホテルで接客をしていたのだから。見た目が実年齢よりも若ければ受かるのでは、と淡い期待を持っていただけなのだ。

そんな期待は粉々に打ち砕かれ、そのあと応募したのは病院の相談員だった。

ただ、履歴書を送ってから1週間も返事が来ていない。

先日のショールーム受付も1週間後に履歴書だけが返送されてきた。

今回も経験者を優先にするだろうからあまり期待はしていないつもりだが、そろそろ仕事をしなければ生活に響く。景子は少し焦っていた。