先日、NHKBSで放送された
激レア! 藤井フミヤ ギザギザハートからTRUE LOVE!
































先日、NHKBSで放送された
犬山城下町は私の通学路であり、遊び場であり、生まれた家がある場所でした。
小牧・長久手の戦い直後の1585年から1590年の豊臣秀吉の小田原征伐の直前までの時期に建てられ、犬山城天守が現存最古と科学的に実証されたらしい。
今年は犬山祭りやるのかな?
初見の大阪三日目から1カ月と2週間。早かったような遅かったような…。ついに来ました、「ポーの一族」の大千穐楽
必ずこの日まで辿り着いてくれると信じていました。
ひと公演も中止になることなく、一人のキャストも欠けることなく。
それはそれは長く緊張の旅だったことでしょう。舞台は生ものですから。毎日、祈るような気持ちだったことだと思います。それはいちファンである私も同じ気持ちでした。
名古屋御園座
私、高校卒業してから東京に住んでたので御園座に来るのは初めてなんです。初めての御園座が大好きなばーちーの舞台であることが心の底から嬉しい
建て直したばかりだから真新しいどこもかしこも真っ赤。モダンな劇場。
さて、今回の席
大阪三日目の公演はS席でオペラグラスがなくても肉眼で表情を伺えるほどの至近距離でしたが、今回、私にあてがわれた席は
うっは末端すぎて笑える
てか逆にすごくない1700席あるなかのたったこれだけしかないA席の千穐楽席を当てた私って逆にすごくない
今回は全体を愉しめる天井席。しかも角席だから荷物も置けるしコートも置ける。なんて居心地の良い席さいこーすぎた。私やっぱりクジ運がいいらしい
ありがとう千葉FC先行チケット
さて、今回は原作を読んで来ましたよ。NHKの「100分de萩尾望都」もアーカイブで鑑賞しました。
初見はいきなり空港のシーンから始まることに違和感を覚えましたが←そこが演出の狙いでしょうが、今回はこの始まり方がとてもしっくりくる。異世界に入る前の一歩ずつ近づいていくこの始まり方が堪らなくゾクゾクする。そして幕が開いた時のエドガーの背中、ゴシックドレス、ヨーロピアンなセット。
ああ、どれ一つとっても非現実的
一瞬で萩尾先生の創り出した、立体化された物語の世界に吸い込まれていきました。
オープニングも素晴らしかった。息をするのも忘れてしまうくらい。そしてオープニングの終盤、ばーちーが現れた瞬間、空気が変わった。劇場観客の視線がその一点だけに集まり、一凛の花に見惚れているくらいの空気になった。ほんとに花のある役者さん、ばーちー
名古屋大千穐楽、空気一つ、間一つ、大阪三日目とは全く違いました
あの張り詰めたような全員が同じ集中力を持っていると感じる一体感。それは観客の呼吸さえも同じリズムと感じるほとでした。
そして原作を読んでいるからこそわかる原作に忠実なセリフ、展開、キャラクター、世界観。
こんなにも原作を大切にして創られていたんだと改めて知りました。演出・小池先生のポーの一族に対する思いが舞台に現れていました。そして、みりおさん演じるエドガーがまるで漫画から飛び出したエドガーそのものだということも改めて知ることが出来ました。
いや、ほんと美しかった……。
そして、この舞台の脇を固める役者さんのレベルの高さ
フランク・ポーツネル男爵役の小西遼生さんが声といい歌声といいお芝居の安定力といい、男性陣のドンといってもいいくらい、舞台の完成度を高めていました。
そして、老ハンナ役の涼風真世さんの個性
個性が際立ちすぎて、後半に出てくる霊媒師がハンナの生まれ変わりなのかなと深読みしてしまうくらいほんといい声
あの拳の聞いた言い回しが耳に焼き付いて離れない。
前回レポでメリーベルやシーラが次々と死んでいくシーンはあっけなかったと書きました。エドガーの孤独さがいまいち伝わらないと。
撤回します
今回は泣けて泣けて仕方なかった。エドガーの辛さが物凄く伝わって来た。
同じ舞台を見ているはずなのに感じるもの伝わるものが変わっていく。これも舞台の良さですね
ばーちーも物凄く変わっていました前回より低い声を意識しているように見えました。セリフも歌声も深みを感じました。ベテラン舞台人の中で、やはりテレビで活躍しているばーちーのお芝居はリアル感がとても強いです。けれど、そのリアルな感情が揺れ動き、鋭い目線から弱々しく、微笑んだ口元が震えるところも、とてもビリビリ心に伝わってきました。
やっぱり誰よりも一番リアルな14歳に見えました
ただねー、あの学校のシーンだけはなんとなく見ていて親戚のおばさんになったような気持ちになっちゃいましたハラハラするというか、頑張ってばーちーみたいな
若い男の子たちばっかりだったというのもあるからかも。
3時間アッという間でした
私、日本でスタンディングオベーションをしたのは初めてです
手が痛くなるくらい拍手しました
で、カーテンコールでみりおさんが挨拶を始めたころからヒクッとばーちーの表情が変わり、目がウルウルしはじめ…コロナ禍で、いつ舞台が中止となるか分からないなか、ここまでこれたことに感謝を述べるみりおさんに話を振られた途端、もう涙が止まらなくなるばーちー。
「理不尽なこともあると思うんですけど」
その後は涙が嗚咽って、もう言葉にならない。
うんうん。ばーちーの言いたいこと、ちゃんと伝わってるよ。コロナ禍で最初に非難を浴びたのはエンタメの世界だった。次々と舞台やライブが中止になるなか、本当に必要なものはなにか。果たしてエンタメは必要なのか。いろいろ苦境に立たされたことだと思います。
いろんな思いを抱えながら舞台の旅を続けてきたんだと思います。
きっと、シーラやメリーベルが殺された時と同じ、世の中の不条理さ、怖さを感じたこともあったはず。
世の中が変わるといいね。
エンタメは幸せの象徴です。
そのことに気付ける世の中になるといいね。
舞台上には小池先生や萩尾先生も上がられ萩尾先生がばーちーに「あの…純粋な方なんですね」とお声がけされたときには大爆笑でした
私はあなたのファンで良かった。心からそう思いました。
あの瞬間、同じ時間を同じ場所で過ごせたことに、この千穐楽に立ち会えたことに心から感謝します。それもこれも、ばーちーが出演しなければ叶わなかった時間です。
これからも私達を感動の世界へ連れて行って下さい。
どこまでもついていきます
私も泣き過ぎて瞼が重いです。
以上、「ポーの一族」名古屋御園座大千穐楽の観劇レポでした。