プロローグ「石の上にも三年」  | Photolanguage

プロローグ「石の上にも三年」 




「三年経ちましたよ。」
そういわれた時には、もうその場から離れられなかった。

いや、離れられなくなっていたのだ。



何かしようと思いにかられたのが四十歳手前の頃、
何をしようと考えている期間が二十年、石の上に座ろうという結論に至るのに十七年、実行を決心するのに八年、居続ける準備のために五年、そして、石の上で三年。



老いた。


すっかり老いてしまったのだ。



これはボクの終生の記録。