今日、学校へ行くために電車に乗っていた。
乗客数は座席が7割埋まる程度だった。
途中の駅で知り合いがのってきた。

彼女はこちらに気づいて、僕の前まで来た。

「何で優先席に座ってるの?笑」

どういう意味だ?僕を嘲るようなその発言。
「多分オレが優先されるべき人物だから 笑」

「えっ笑、別にケガとかしてないし、妊娠したの?」

・・・
くだらん。そんなことよりこの娘を納得させねば。
「うそっ。本当は違う。
 オレが優先座席に座ってるわけを知りたい?」

「別に空いてるからいいかなっておもったんでしょ?」

「なるほど。まあ、そう思われても仕方ないか。
 いまの世の中、むしろオレは少数派なのかもな・・
 わっかた。本当のことを話す。」

「実はこの間、電車に乗ってたらすごいことに気づいた。
 そのときは少し混んでてオレは立っててんけど、
 なんと、結構なお歳のおばあちゃんが立っているではないか! 
 優先座席を見たら、何でお前がすわってる?
 って感じの若年、中年達・・」

「わかってくれた?オレがあえてここにいる理由、

 そう僕はね、彼等から優先座席を 守っているんだよ。
 そしておばあさんが乗ってきたら何も言わずにスッと席を立つ。
 おわかりいただけたかな?オレの人智を超えるやさしさ。
 それなのに、何?さっきの質問は?
 何で座ってるの?じゃないよ、
 早くあなたもオレの隣の席を守らないと。笑」


後に、この娘は多分オレに惚れるだろう。