これも以前ブログでご紹介したことがあるので、覚えておられる方もあるかと思います。
毎回、宝箱、ドラえもん、バズライトイヤーの人形を使うHくんです。
Hくんは初回からずっと、宝箱を誰かが守っていて、そこに敵が攻め寄せるという構図の箱庭を作っていました。
最初は一方的に敵から狙われているシーンでしたが、やがて攻められる側も反撃を開始。
戦いは、回を重ねるごとに激しくなっていきました。
まるで世界が崩壊するほどの激しいシーンもありました・・・
でもとうとう戦いが終わる時がきました。
その箱庭の片隅には、こんな場所が・・・
墓地です。
いろいろな墓標があります。
それに、地蔵や仏像のほかに、ダルマ、土偶、モアイなんかも配置されています。
どこまで本人に意識されているかはわかりませんが、とても神聖な場所のようです。
きっとこの表現を通過することによって、Hくんの中でなにか新しいものが育っていくのだろうと感じました。
また、これまで一方的に攻撃されていた側が徐々に強くなっていく過程は、Hくんの心の中にいい意味での抵抗力が育っているようにも見えました
もうひとつ印象的だったのは、
これよりひとつ前の回で、とうとう宝箱にたどり着いて、中身をGetする人が現れたのです。
そのせいか今回は宝箱はなく、あちこちに宝物が散らばっているシーンになりました。
さらにこの次の回では・・・
宝物を頭上に載せた天使とドラえもんが向き合っています。
恐竜も宝物をひとつもらって、この世界から去ろうとしています。
そしてこれまではスイスイ走ることのできなかった車や電車が、この世界では自由に行き来しているのでした。
とても落ち着いた世界になりました。
とても落ち着いた世界になりました。
回を重ねるごとに、変化を見せてくれるHくんの箱庭。
ほんのすこしでも、この箱庭作りが心の成長の支えになっていればいいなと思うのです。
(すべてご本人、または保護者の方の承諾を得て掲載させていただいております)
セラピー,癒し,カウンセリング,箱庭,関東,茨城,つくば,アート,ストレス,ケア,コミュニケーション,カラー