若い頃、勤めていた会社に
なぜか恋愛の話をよくしてくれる先輩がいた。

 

私は相談に乗るというより、
だいたいいつも聞き役。
「そうなんや〜」って言いながら
横で話を聞いてる係やった。

 

その先輩、当時まだ30代。
でも恋愛対象は、ずっと年上のおじさま。
しかも相手は社長。

 

いかにも
「え、大丈夫それ?」
って言われそうな話やけど、
お金目当てとかでは全然なくて、
 

ほんまにただ
おじさましか恋愛対象じゃない
それだけの人やった(笑)

 

私は正直、
まったく理解はできへんかったけど、
だからといって
否定する気にもならず。

 

へぇ〜、そういう世界もあるんやなぁニコニコ
って思いながら、
相変わらず話を聞いてただけやった。

 

私が会社を辞めることになった時、
先輩がおじさまと行きつけの

ちょっとお高めの小料理屋さんで
ごはんをご馳走してくれた。

 

その時に聞いた話が、これ。

 

「めるこちゃん、いつも私の話聞いてくれてたやん?
会社辞めるって聞いてさ、
おじさまに“何かプレゼント渡したいけど何がいいかな”って
相談してみたの」

 

そしたらそのおじさま、
少し考えてから、真顔で一言。

 

「それなら、いい仏像がある」

 

先輩は即座に
「たぶん、いらんと思うわ……」

って返したらしくて(笑)

 

その話を聞いた私も
「いるかーっ!」🤣
って言って、
二人で笑った。

 

あの時は、
仏像なんてまったくピンとこなくて、
ただただ
ズレた提案がおもしろかっただけ。

 

あとで先輩が言ってたのは、
「やっぱ社長さんって、

そういう縁起みたいなの大事にするみたい」
ってことやった(笑)

 

 

……やのに。

 

 

その後めるこは仏像を好きになり、
村民さんならご存じの通り、
海洋堂の仏像ガチャを回して
コレクションする人
になった(笑)

 

仏像ガチャでコレクションする様子

※未来の私(ガチャ前)

 

あの時はいらんと思った仏像を、
今は自分でお金を入れて回している。

 

そう考えると、
あの頃は話を聞く側やった私も、
いつのまにかその先輩を追い越して、
おじさま側に到達していた。

 

そらもう、
仏像の話が出てくるわけやなと思う(笑)

 

 

人生、立ち位置が変わると、

──見えるものも変わるらしい。

 

ほんまに。