もらい泣き | 紺碧のソラの雲

もらい泣き

1月2日の朝。

もう帰るから、おじいちゃんにギューしておいで。

うん。おじーちゃーん!(と走っていって抱きつく)

おばあちゃんは、タクシーに乗るところまで見送りに来てくれた。

後部座席から、後ろを向いて一生懸命手を振る娘。

出発する。


娘はずっと後ろを向いていたが、ふと見るとほろほろと涙が頬を伝っている。

オレがやさしく頭を撫でてあげたら、娘は声を立てて泣き始めた。

オレも妻も、タクシー運転手もついもらい泣きしてしまう。

その優しい心を忘れないでずっと持っていてね。