無垢な瞳 | 紺碧のソラの雲

無垢な瞳

「あれ、パパの頭の真ん中のところ髪の毛が無くて肌色だね~。カッパみたい!」

これは2年前5歳の娘が言ったセリフ。
無垢な瞳は真実を捕らえる。その時のパパは頭の真ん中が肌色だってことを知らなかったから!だからパパはよく覚えているんだよ。

7歳になった君は相手の事を慮ることができるようになったから、思った事を思ったままに言う事は随分と少なくなったような気がする。もし言ったとしても、相手の顔を見て言い訳を言ったりして上手くごまかす事ができるようになってきたかな。

それが、だんだん「大人になるってこと」なのかも知れないけど、パパはちょっとつまらないなと思うこともあるんだ。

そういえば、やはり2年前にこんなこともあったね。

パパがリビングで足のツメを切っていたら、背中にコツンと何かが飛んできた。メモ用紙が四つ折りになっていて「パパへ」と娘の字で書いてある。中をあけて見ると




パパへ

パパのあしのにおいって

すごくくさいよね



と書かれていた。
確かにパパの足ってチーズっぽい臭いがするけど・・・。足のツメを切る時ってそういう臭い、おじさんはみんなする・・・んだよね。
それをお手紙で教えてくれる、そういうお前のセンスが大好きだったのさ。最近はちょっと、そういう事がなくて余り面白くなかったりするんだけど「大人になるってこと/子供のままでいること」って表裏一体だったりするから難しいねぇ。