MRI | 紺碧のソラの雲

MRI

俺の健康にまつわる話の3回目。

再検査で人生初の脳のMRIを受ける。専門医だ。

身体から金属類を全て外し、服はそのままベットに横になる。
チャリン、と音がする。小銭がまだポケットに入ったままだった。
出してください!ときつく責められる。

ヘッドフォンを付けられる。クラシック音楽が聞こえる。
顔が動かないようにプラスチックの枠を乗せられる。

ブザーの代わりに空気の入ったゴムボールを渡される。苦痛を感じたら握るのだそうだ。よくわからないが、ボールには細い管が外に伸びていて外で風船が膨らむか何かしてしらせることができるのだろう。
「20分くらい我慢してくださいね。目はつぶってください」と言われそのままベットをスライドし検査機の中に入れられる。中では
ドン!ドン!ドン!ドン!ドン!ドン!ドン!ドン!ドン!ドン!ドン!ドン!…
と音が鳴っている。小さく鈴の音みたいな音も聞こえる。
目を開けるとかなり狭い。目の前15センチ上が天井。
枠があるので左右には余り顔を動かせない。閉所恐怖症の人間は一発でアウトだな!

頻繁にウィーン!とかビュイーン!とかグァーン!とか音が鳴る。
たぶんこの音が鳴っているときに頭を輪切りにした画像を撮ってるんだろうな。

うるさくてヘッドフォンのクラシック音楽が聞こえない。
こんなにうるさくちゃ寝れないし、狭いし、動けないし、
…どんどん思考がネガティブになっていく。「えーん!せまいよ~こわいよ~」

こうしている間にどんどん頭が輪切りになっているんですなぁ。
「20分か。長いな~。後どれくらいだろ?早く終わらないかな」と思い始めたところで「はーい。終わりでーす」と機械から引き抜かれる。

結果は後日。
検査費用は9千円くらいだった。次はもうひとつの再検査である胃カメラの話。続く。