注射 | 紺碧のソラの雲

注射

目に涙を一杯貯めて、痛みを堪えている。

娘の病は、発作を限りなくゼロにするために
薬を飲み続けなければならないのだが、そのために適正な投薬量を割り出す必要がある。

最初はデパゲンRという薬を朝1錠・夜1錠だった。
投薬後も一日に2~3回は発作が出ていたので朝2錠・夜2錠と増やした。
4/17からは朝3錠・夜3錠飲んでいる。

薬を増やすたび、1~2週間後に血液検査を行う。
アンモニア量の数値が高くなってはいけないそうなのだ。
その検査のために採血するのだが、まだ子供で血管が細いために1回で必要量を採ることができずに、針を腕や手の甲に2度・3度と刺すことがある。
今の病院で下手な看護士に採血されてからというもの検査のための注射を脅えるようになってしまった。
元々痛みには強い子で、これまで予防注射や歯科での麻酔注射には泣いたことがなかったのだから相当痛いのだと思う。

「ねぇ。今日は注射する?」と聞いてくる。
「うん。検査だから我慢しようね」
「嫌だ、やだ、やだ~!」

ポロポロと涙を流し、肩を震わせて痛みに堪えている。

終わったらケーキを食べよう!
だからお願い。我慢してな。