私は年末年始は実家に帰りません。

接客業だったため、年末年始に休みが取れなかったというのも有りますし、交通手段が手配出来ない、という事情もあります。

年末年始の混雑が終わり、ほとぼりが冷めた成人の日あたりの連休に、一泊二日で帰省するのが毎年恒例になってきました。

そんなスケジュールでいると、当然ながら年末年始は一人でいることが多い。年末も年始も仕事だったこともありますが、ここ数年は休みを貰えるようになって、一人でのんびりしていることが多くなりました。

もしくは、近くに住んでいる姉夫婦と過ごしてみたり、同じように帰省しない友人と過ごしてみたりもしますが、年を越す時と元日は部屋で愛猫と過ごしています。

と言うことになると、縁遠くなっていくのが、おせち。元々それほどおせちが好きと言うわけでもありませんが、正月にしか食べられないものだと言う認識があるので、何となく気になってしまいます。

今ではお一人様用のおせちが通販で予約できるとも言いますし、手に入れようと思えば難しく無いご時世。

ただ、問題なのは私があまりおせちが好きではないと言うこと。
まず、伊達巻きがいけません。我が家は皆甘い卵焼きが苦手なので、伊達巻きが食べられないのです。最近はカステラのようなものもあるようですが、わざわざ好んで食べたいとは思いません。

そして、私は数の子もあまり好きではありません。魚卵は好きなのですが、どうにも数の子は苦手。松前漬に数の子がたっぷり入っているとげんなりします。

あと、栗きんとんもそれほど食べませんし、黒豆もそう。

そうやって考えて行くと、おせちと言う形式を大事にしたいとは思いつつも、自分が食べるのは別なのだということが分かります。

いっそ、おせちも鏡餅のように、飾るだけの物が有ればいいのにと思ってしまいます。気分だけ味わいたい。
そんなことを考えるのは流石に私だけでしょうから、誰にも言いませんけどね。年末が近づくたびにいつも考えてしまいます。

林シェフのおせち