ビジネスにならない相手先 | テナントリーシングのユニオンディアス

ビジネスにならない相手先

時々、他社の持ちこみ物件があります。

「なかなか決まらないからテナント探して欲しい」と。

そこで、ヒアリングします。

・地権者は?(単独?複数?法人?個人?)など

・介在業者は?(元付業者の有無、更地なら建築指定の有無)

・建築指定があるならどこの会社?

物件情報だけでは読み取れない部分も細かく聞きます。


しかし残念なことに、

よくわからない・・・という物件も多いのです。

でも「手数料は2ヶ月分もらってね」と。

正直、あまりに世の中の実情を知らなすぎてばかばかしくなるばかりです。

今の時代にテナントが出店申込書を提出することだけでも大変なことなのです。

新築物件ならなおさらです。

しかも、建築指定までつけて、手数料2ヶ月・・・あーあ、世の中わかっていない。

まいいや、やりましょう。

お客さまより出店申込書を提出いただきました。

予想外の早さです。

それは当社が現地へすぐ飛んで、写真撮って調査して、「まとも」な物件資料を作ってご案内して、説明して・・・手間もお金もかけて動いたからです。

しかし・・・

出店申込書を提出後の動きがありません。

催促や質問をしても2週間たっても返答なし。

まそんなレベルだよ、と分かっていたので、これはこれとして、本気で進む物件をどんどん進めます。

そうこうするうちに他の案件が契約内定してしまいます。

逆に当社から同業他社へリレーションを投げかけた場合は、

大前提として

◎貸主直接ルート、貸主の意向が確実に確認できる物件であること。
◎関係者(関係企業)がすべて明示できること。
◎現地の写真、調査、一定レベル以上の物件概要書を提示できること。
◎出店申込書から契約書締結まで当社がすべてフォローできること。

細かくはまだありますが、これらが整わないうちは他社を巻き込むことはしません。
同業他社といえども、お客さま(テナント)と一緒だからです。

何より、当社は知事免許を持っている宅建業者です。
後々、協会に苦情を申し立てられない営業活動が必要なのです。

出店企業が少なくて厳しい時代とはいいますが、一番いけないのはお客さま(テナント)の信頼を頂けるような物件の取扱ができない我々のような業者の意識なのかも知れません。

近頃、我が身のことのように意識し、反省しないといけない事例があります。