http://news.livedoor.com/article/detail/6858941/
「神奈川県の教育委員を9年務め、郁文館夢学園の理事長でもあるワタミ会長の渡邉美樹氏」という時点で驚きました。なぜ過労自殺を反省しないワタミが教育委員を務められるのでしょうか。
彼の持論は、「教師には成果主義、学校には競争原理」。「親は本当に子供のためを思うなら、『この子の能力を引き出してくれる学校はどこか』を考え、必死で探すはず」というワタミ会長は、経済的に苦しむ親子の姿は目に入っていません。
経済的に苦しい家庭は、子どもを塾に通わせることもできないし、子どもの通学費を捻出することもままなりません。いまのように貧困が広がる中では、「いい学校」なるものを必死で探せるはずはないのです。
さらに、「極端に言えば、例えばいじめが起きたクラスの担任教師は給与を下げる」のだといいます。これでは、いじめを隠蔽するだけであって、原因を突き止めることはできません。
ワタミ会長は、「教師には評価が必要」というのなら、自らも評価の対象とならなければなりません。しかし、そのことは一切行われている形跡はないのです。
たしかに、大学出たてでもいきなり「先生」と呼ばれるようになります。しかし、人と人とのふれあいの中で営む教育なら、その先生も成長します。人事評価と給料査定では資質向上はなりません。
「選ばれる学校」を作ることは、「選ばれない学校」を作ることになります。
選ばれない学校に入らなければならなくなった子どもは、社会から「選ばれなかった子ども」と呼ばれるようになります。ワタミ会長は、そういう子どものつらさを全く想像していません。
そして、いつしか学校は「選ばれる子ども」を選別するようになります。
貧困の連鎖をなくすための制度が本来の学校です。
しかし、競争の学校は貧困を固定化させるだけです。