本物の能力者は表に出てこない。
オカルト界隈ではよくそんな風に言われます。
なんとなく分かります。
本当に第六感と言うか人知を超えた能力がある人は、基本的に力があることを隠していて、知りあいか、その紹介でしか視ないと。
オープンにしていたら、見て欲しい人が殺到してしまいますものね。
私も、一度本物っぽい人に会ったことがあるんです。
出版社勤務時代、編集を手伝ってもらっていた外部スタッフのAさんがいました。
その方と打ち合わせがてら会うことになり、夫も同業なので紹介したいとのことでした。
このA夫さんが見える人でした。
Aさんは編集者でもあり、ちょっとオタク気質で幅広い知識を持ちます。
一方、A夫さんはあまり世間のことを知らないそう。
だからA夫さん
「こんな感じのものが見える」
と説明するのですが、それが何か、どこの国なのか、どの時代のものなのか分からないのです。
それを聞いたAさんが
「それって〇時代だよね」
「その服装は○代のフランスだよね」
のように通訳するのです。
お金を取るわけじゃないし、知っている知識を披露するわけじゃないし、「本物っぽい!」とオカルト好きの私はワクワクしました。
打ち合わせが終わり、A夫さんに前世を見てもらおうという話になりました。
「もう見えてるよ」
と頼もしいお言葉。
一緒にいた同僚は、「着物を来た男の子」とのことで、背景に見えている者や会話内容から、
江戸時代の商人の息子とAさんが導き出しました(笑)
同僚はまじめで、どこか上品で、仕事ができる人だったので、そのイメージぴったり。
面白いねーと話しながらも私も早く見て欲しくてやきもきしていました。
女王様とか、女性騎士とか、なんかカッコいい前世だったらどうしよ~![]()
ところが、
「あなたは何も見えない」
Aさんが、
「人が見えないということ?」
と聞くと。
A夫さん
「う~ん、海が見える。これ以上は見たくない」
と…。
そりゃ、人間はたいてい海から生まれているんだろうけどさ…。
なんとなく気まずい雰囲気になりながら、会社に戻りました。