噂には聞いていたが、とうとう派遣先で大改革が行われることになった。
今までの部署の壁は取っ払い事務系と施工部系とにガッツリ分け、その上引っ越しするのだ。
情報通の派遣さんから話は聞いていたので、派遣元から連絡来たときは驚くよりも連絡おっそ!しかなかったが、派遣社員の引っ越しは3ヶ月ほどかけて徐々にと聞いていたのに、まさかの管理職と一緒の7月引越組になっていた。
まじかよ
今、ダンナの副作用があって毎晩起きる生活、時には夜中洗濯機を回してそのまま朝になり出社という日もあるため、今よりも通勤時間が長くなる生活は自分が持たないなと思ったので、この異動の噂を聞いてすぐダンナには辞めることを伝えていた。
そもそも派遣が一時間半もかけて通勤する意味あるんか?とも思ったり。
3ヶ月ほどあれば、この老いた派遣にもどこかお優しい方が雇ってくれるのでは…?否、3ヶ月で足りるか?とは思っていたのにまさかの7月。
それでも今回辞めることを決めたもう一つの理由にある課長の存在があった。
一度目の緊急事態宣言から、派遣先の会社もテレワークを導入したが、その課長がテレワーク中に携帯もメールも全く折り返しがなくなるというまさかまさかの管理職としてあるまじき行為に社内外から苦情が入り、私ともう一名の課長がとんでもなく仕事が増えた。
増える上にそいつのために謝らねばならぬこの胸のモヤモヤを消化できないでいたある日、上司から3度目に注意された課長は
「俺だって忙しいんだよ!何人ものメールや電話に出れるわけねえっつーの!!」
と逆ギレしてイエスマン社員に愚痴っていた。
ポンコツ具合進んでんなーと思っていたら、最後には
「俺は聖徳太子じゃねえ!っていうの、あはははー。」
なんて大声で吠える姿に、聖徳太子存在しない論を思い出しながらも聖徳太子に謝れ!と思っていた。
他の人に言わせると、史上最低の管理職なのらしい。
でもまあそんな感じの人はどこの会社にもいるだろうからポンコツのことはほっといて、派遣にもテレワークをさせて下さるこの会社への感謝だけで働いていたのだけど、今でもそのポンコツを許せないことがある。
それはダンナがCMLになりその付添で有給のお願いをしたとき
「わかりました。明日お休みですね。でもいいな!旦那さん優しくされて。俺もなったら奥さんに優しくされるかな。あはははー」
と笑った。
なったら?
なったら、ってさ、白血病になったらってこと言ってんの???
ふざけんなと思った。
その時はまだ先のわからぬ不安の中で、それでもダンナが恨みつらみも言わずに頑張っていた時期なので、ダンナがバカにされた様で悔しくてならなかった。
ダンナの頑張りを知らずにこの男の軽口に次第に怒りがこみ上げた。
代わりになってくれよっ!と言おうとして止めてその場を去った。
それからはポンコツから嫌いな人になった。
そんなこともあったので、今回の大改革が辞めるきっかけとなってさっぱりとしていた。
気持ちはさっぱりしているのだけど、やはりダンナは副作用のため仕事内容を変えてもらうことにしたので残業も少なくなるし今まで付いていた手当もなくなる→給料が減る
ウニろー家緊急事態であるのだ
なので私も早く働き場所を決めねばならぬ
決めておきながらコロナ禍で今募集なんてあるのか心配は尽きず、この急場に誰か塩でも送ってくれぬものかと思うけど、この場合本来の敵の上杉謙信がポンコツになるので、そんな塩は毅然として送り返せるよう風林火山よろしくと行きたいところだ。
しかしポンコツが越後の龍なんてそれこそ上杉謙信に謝らねばならぬ。
とりあえず神頼みしとこ。
南無〜