病室はテレビも冷蔵庫もテレビカードを購入しないと使えない。

買うか買わないか迷ったけど、スマホとイヤホンがあれば余裕で時間は過ぎていて、

夜に、変わりない?とダンナからLINEあったのも気づかず、

お腹空いたと返信したのは午前1:00過ぎだった。

 

前日眠れなかったので爆睡かと思ったけど、

喚起が良いのか病室がスースー寒くて眠れない。

看護師さん呼んでいいのか?でも物音うるさいかな?と考え、

いっそのことナースステーションに行ってしまおうかと思ったころ、

見回りに来た看護師さんに、スマホいじってるのとこ見られる。

子供が夜更かしして親に見つかったみたいな感じでバツが悪く、

あ・・・寒くて眠れないんですが。と言うと

今すぐ布団持ってきますね、と早速布団を持ってきてくれて、

温かくなったらあっという間に眠ったようだ。

ただOS-1しか飲んでないからか、体が冷えてしまったからか

早くにトイレに起きてしまい、朝早く目覚めてしまう。

ご飯無いんだっけ…と寂しくなったが、さほどお腹は空いてなかった。

 

朝、ツンデレ先生が様子を見に来てくれた。

体調と変わったことはないかを聞かれ他愛もない話をする。

入院してからは初診で感じたツンデレ先生ではなく、頼りになる素敵な先生であった。

(もちろん先生は何も変わっていない。)

 

その後しばらくするとお腹が張ってきた。

そんなこと滅多に無いのに何故今日この時そんな現象が??

朝からお通じは無し。このまま手術していいものか?

ウンチが出ないなら、せめておならだけでも出しておきたい。

まさに小林製薬ガスピタンの気持ちですわ。

 

毎月、肛門腺絞りにムギ犬を動物病院に連れて行くのだが、

診察台にムギを乗せていると、時々突然異臭が…

いたたまれなくなり飼い主「おならしましたね・・・」と、黄色い空間に謝罪。

そんなのは愛犬だけ十分だ!犬あせる

 

看護師さんが来たのでお腹の張りを訴えると、お腹を触りながら、

張りの感じは心配なさそうですね。

昨日お通じありましたし大丈夫ですよ。とのお言葉。

そうプロが言うなら、ま、いっか。

 

退院後調べてみたら見たら、手術前排便無い時は浣腸したとかもあったけど、

こちらの病院では、お前最後ウンチいつした?確認以外はなかった。

知ってたら『浣腸しなくてよいの????』て不安になってたかもしれないから

知らなくてよかったかもー。

もうね、マグロうお座ですから。

 

手術は16:00の予定。

その前の手術の進み具合で早まることも遅くなることもあるとは聞いていたが、

14:00過ぎに看護師さんが来て

前の手術が終わりましたのであと30分で手術になります。

 

なぬ?

 

急いでダンナに連絡。

ダンナもあわてて、今から行くと電話が切れる。

えっと手術前は歯磨きをするんだっけ、と歯磨き。

そして尿意に関係なくもう一度トイレ。

昼一シャワーも浴びていたしあとは何時でも来い!ってな感じでいたら、

看護師さんが迎えに来てくれて、手術室に向かう。

 

ずいぶん早かったですね、という看護師さんに

ダンナにさっき連絡したのけど間に合うかな?と、

ダンナに渡すはずのセーフティボックスの鍵を看護師さんに託しエレベータに乗る。

看護師さんが時間が早まったことを申し訳なく言うも、

私的には待ち時間も短いし、何より夕飯食べれる率も上がるし良いことづくめ。

多分一番困ったのはダンナだろう。

そんなことを思っているとエレベータの扉が開く。

 

 

初めて手術する人は誰しも思うのだろう。

「ドラマと一緒だ・・・」

病棟とは違いただただ手術をするためだけの無機質なスペース。

医者が入念に手を洗うドラマでよく見る洗面所。

そんなのを横目で見ながら歩いていると、手術室に着いた。

 

すると3人の人がわらわら近づいてきて、

今日手術担当の○○です。と自己紹介があった。

その中にあの麻酔科の子もいて

「この前はどうも・・・」と挨拶してくれしばし癒される…照れハート

 

名前の確認、手術名、血液型、アレルギーの確認なんかをして手術台に。

 

手術はラテックスアレルギー対策でしてくれるとツンデレ先生が言っていたが、

この時もラテックスアレルギー対応でやりますと言ってくださった。

(仮)ラテックスアレルギーにも多大なる配慮、かたじけない。(根に持つタイプ。)

 

手術の説明の時に、手術中は内診台みたいな台に座ると聞いていたので、

覚悟はしていたが、この時は普通に横に寝かされた。

これだけでも緊張が和らぐ。

 

寝るとまさにドラマで見たことのある天井。

知らないけど知ってる天井。

碇シンジの気分。

 

何かに答えている間、血圧計や心拍計などがテキパキつけられていく。

いくつか質問か説明かあったけどそれすら覚えてないから緊張してたんだろう。

私の指先が冷たいのを知るや、緊張してるね~怖いよね~でも大丈夫だからね!!

と声をかけてくれた。

 

麻酔科の子が左腕に点滴をする場所を探したりしてると、

「ウニろーさん、頑張ろうね!」 と、ツンデレ先生が声を掛けてくれた。

先生の顔見たらなんだか遠い親戚にでもあったような気持ちになってほっとして、

「よろしくお願いします。」といったら、情けない顔をしていたのか、

ツンデレ先生ほほ笑み「大丈夫。大丈夫!!」と私の肩をポンとたたいた。

その肩ポンがずいぶん私を楽にした。

 

名医やん!大門未知子かよ!!

 

そういえばムギは生理が始まる前にして避妊手術をしたんだっけ…

あんなチビな時に飼い主のエゴで手術してかわいそうだったな。

そして手術後もすぐ元気になって、

これまで大した病気もなく元気でいてくれてえらいな。

ムギも頑張ったんだから…なんてチビの頃のムギを思い出した。

 

麻酔科の子が、○○入ります(忘れた)と言うので、ハイと答え、

じんじんしますが大丈夫ですよ~と言われ、ハイと答える。

大丈夫!…麻酔効くだろうか…?頑張ろう!・・・麻酔大丈夫かな・・・・?

交互に襲うやる気と不安。

よく麻酔をしたら数を数えると聞くが、

50まで数えちゃったらハズイな照れあせるなんて思っていたら

左腕が3回、もわ~ん、もわ~ん、もわ~ん となったと思ったら、

手術は終わっていた。