新型コロナウイルスでの緊急事態宣言が解除された頃、人間ドックに行ってるダンナから

「白血球数が異常に多いから、ちゃんと検査してくださいだって。」とLINE。

そういえば去年の人間ドックでも数値が高いとは言われたけど再検査とかなかったよな…

と考えていたら、「紹介状書くから午前中のうちに病院行ってだって。」

 

ザワザワする…

 

風邪もひいてないし、二年連続の指摘となると偶然ではないんだろうな…。

体格から想像できる病気を考えてみるも、白血球数値という言葉が気になるが、

悪いこと考えるとそうなっちゃいそうで、意外になんでもなかった~とかさ、と思ってみたり、

大丈夫大丈夫~とにつぶやいてみたり…

そして紹介された病院で問診を終えたところでLINEがきた。

 

 

え…?

白血病…??

 

まったく予期しなかった病名だったのですぐにはピンとこなくて、頭の中は え? ばっかり。

え…?ダンナが白血病??

ピンとは来ないけど私がうろたえてはいけない!と、頭が機能したようで、

だがその割り気合しかない嫁のLINEを見て検査に入ったダンナ。

 

この待っている時間が怖ろしく長かった…

どうしようどうしよう…ばっかりで、テレワーク中だった私は仕事が手につかず、

気を紛らわすため洗濯でも取り込もうとベランダ出たら、気持ちと裏腹あまりにも天気が良くって、

なんだか急に涙がぶわっと溢れ

「お願い白血病じゃないようにお願い助けて頼むから連れてかないでまだ連れてかないでお願い」

と、10歳の時に亡くなったお母さんに助けを求めていた。

助けてもらう代わりにうっかり酒断ちで願掛けしたため、もちろん今も禁酒生活で、

そのためか私は前より健康になったような気もしている。

それのおかげとしたらあまりにも代償が大きすぎで旦那には言えない件である。

 

4時間経過した頃、たくさん血を抜いて検査をしていたダンナからLINEがきた。

確定ではないが、おそらく慢性骨髄性白血病だろうということだった。

白血病かぁ…

でも急性ではないこと、また即入院ではないので家に帰ってくるという言葉に少しほっとしたが、

なんと紹介されたその病院は前日にクラスターが発生し、今後入院治療ができないため

またしても病院を紹介されることになる。

翌週また紹介された病院に行って骨髄検査などをして、治療をしていくことになるらしい。

なんとも歯がゆい…。

まさか新型コロナウイルスがこんな形で我が家に関わってくるとは思いもしなかった。

 

はっきりとした病名もわからないまま、不安な週末を迎えることになるわけだけど、

この間もLINEは普段通りで、むしろ私が辛くないように気遣ってくれていたと思う。

わたしだったら悲劇のヒロインになりそうなものなのに。

そんなダンナに惚れ直したころ、またLINEが…

「今から帰るけど、うっかり人間ドックの病院のスリッパ履いてきちゃったから返してくるね。」

 

うーん、なるほどそうきたか。

人間だもの。