数年前から「香りマーケティング」という販促方法が東京で盛んです。
「香りを使って、来店されたお客さんに購買意欲を持ってもらう」ことや、
「顧客満足を促す効果」を期待しています。
だいぶ前の日経MJ新聞に特集が取り上げられていました。
「伊勢丹新宿本店」では、「香る空間づくり」に取り組んでいるそうです。
狙いは、「伊勢丹の香りを出し、見た目と併せて来店客に改装後の店づくりを強く印象づける」ということのようです。
実際に香りを流し始めてから、「この香りはどこで買えるのか?」という問い合わせがきているようです。
カラオケの「ビックエコー」では、部屋ごとに香りの種類を変えて、好みの香りを選べるようにしています。
また携帯用の香りの芳香器の貸し出しを始めました。芳香器を貸し出すことで、
リピート客の来店動機になり、香りを導入していない時と客数を比較をすると、2~3%ほど増えているようです。
「丸の内のタニタ食堂」では、店の入り口の食券売り場の裏に設置した芳香器から「柑橘系」の香りを出しています。
単なる食堂でなく、癒しの空間を演出するためです。お客さんの感想は上々のようです。
人間の脳は「香り」に敏感に反応することが知られています。
脳の中の「行動や感情」を司る大脳辺縁系という所と直接結びついているからです。
「香り」は記憶の奥深く、強く印象づけるには適しているのかもしれませんね。