コロナは映画館にも大きな影響を与えていますね。私は映画館でチラシを集めて、見る映画の参考にさせてもらっているのだけれど、最近はチラシに載ってもその通りの日にちに上映されるとは限らず、上映がのびのびになっている作品も多数。
今回も映画館でチラシのコーナーに行くと、びっくりしたのはチラシになっている映画の数の少なさ。コーナーのチラシをよーく見ると、隣り合わせのチラシが同じ作品のチラシの片面をおもてにしたものと反対側の面をおもてにしたもの。つまり、上映作品の少なさをチラシの裏表で水増ししたようにしてチラシが置かれている。
ディズニーで龍が出てくるのだから、私にとって映画を見ないという選択肢はない。

ディズニーでお馴染みの本編の前の短編、無声の「あの頃をもう一度」が良い。白人の夫と黒人の妻の老夫婦の話。歳をとり、テレビばかり見て外へも出ようともしない夫。一人寂しく妻は町に出るが、それを追いかけて町に出る夫。すると、雨が降り始め、奇跡が...全体がラ・ラ・ランドのノリのダンスシーンで、小気味よい。こういう小作品は商業的評価を気にしないで造っているので制作者の思いが直に伝わり心地よい。
ラーヤのペット(?)で、乗り物にもなるダンゴムシ形態のトゥクトゥクがかわゆいですね。それから後半に出てくる詐欺師の赤ちゃん、これも小憎らしいほどのかわゆさ。
東南アジアをイメージした作品でしょう。中盤でやや中だるみの感があるが、全体として綺麗に仕上がっています。水の表現とかが素晴らしいのは前々からのことですが、龍の毛並みとか、出てくる料理のおいしそうなところとか実に巧みに描かれています。やはりこういう作品はテレビとかで見るのではなく、映画館の大スクリーンで見るべきもなんでしょうね。
主人公のラーヤが最後に良いところを見せる、という当然すぎる予想を裏切った展開が良い。ラーヤが勇気を出して一歩前に出るという献身的な姿。それを見た、サブキャラ達が同じように勇気を見せる。これを見たら、涙が出るのを抑えられません。
今は苦しい時期かもしれませんが、映画に関わる人たちもがんばってくださいね。