『キングスマン ファースト・エージェント』
The King's Man
2021年 アメリカ [131分]
監督:マシュー・ボーン
製作:マシュー・ボーン/デヴィッド・リード/アダム・ボーリング
製作総指揮:マーク・ミラー/デイブ・ギボンズ/スティーブン・マークス/クローディア・シファー/レイフ・ファインズ
原作:マーク・ミラー/デイブ・ギボンズ
原案マシュー・ボーン
脚本:マシュー・ボーン/カール・ガイダシェク
撮影:ベン・デイビス
美術:ダーレン・ギルフォード
衣装:ミシェル・クラプトン
編集:ジェイソン・バランタイン/ロバート・ホール
音楽:マシュー・マージソン/ドミニク・ルイス
キャスト:レイフ・ファインズ/ハリス・ディキンソン/ジャイモン・フンスー/ジェマ・アータートン/リス・エバンス/トム・ホランダー/チャールズ・ダンス/マシュー・グード/ダニエル・ブリュール/バレリー・パフナー/ジョエル・バズマン/アーロン・ボドボス/アーロン・テイラー=ジョンソン/ブランカ・カティチ/イアン・ケリー 他
[解説]
スタイリッシュな英国紳士が過激なアクションを繰り広げる人気スパイアクション「キングスマン」シリーズの3作目。第1次世界大戦を背景に、世界最強のスパイ組織「キングスマン」誕生の秘話を描く。表向きは高級紳士服テーラーだが実は世界最強のスパイ組織という「キングスマン」。国家に属さない秘密結社である彼らの最初の任務は、世界大戦を終わらせることだった。1914年、世界大戦を裏でひそかに操る闇の組織に対し、英国貴族のオックスフォード公と息子のコンラッドが立ち向かう。人類破滅へのカウントダウンが迫るなか、彼らは仲間たちとともに闇の組織を打倒し、戦争を止めるために奔走する。「ハリー・ポッター」シリーズでも知られる英国の名優レイフ・ファインズがオックスフォード公、「マレフィセント2」「ブルックリンの片隅で」の新鋭ハリス・ディキンソンが息子のコンラッドを演じた。彼らの前に立ちふさがる敵でもある怪僧ラスプーチンには個性派俳優のリス・エバンスが扮した。監督、脚本、製作はシリーズ全作を手がけるマシュー・ボーン。(eiga.com)
超人気スパイアクションシリーズのシブい前日譚です。(わくわくw)
斜めに観ちゃうと愛国心ゆえの出兵に応えた青年コンラッドが、戦場の軽い事故で敢え無く退場すると、また例のトリックかなと本気にできませんでした。結局名優のレイフ・ファインズ演ずるおっさんオーランド・オックスフォード公が、かなりのアクションシーンをこなすので、まんまとやられる訳ですね。
助演陣もきちんとした仕事をしてます。特に永年付き添って一家を見守る使用人ポリー・ワトキンズ(ジェマ・アータートン)の素敵さが際立ちます。公爵が一目置く存在感ww
●登場人物
・オーランド・オックスフォード公♂:英国の名門貴族/元軍人
・コンラッド・オックスフォード♂:オーランドの息子
・ポリー・ワトキンズ♀:物怖じしない使用人
・ショーラ ♂:執事/コンラッドに訓練
・グリゴリー・ラスプーチン♂:闇の狂団に所属/ロシアの怪僧
・キッチナー♂:英国軍の指揮官
・モートン♂:キッチナーを補佐する副官。
・イギリス国王ジョージ5世♂:
・ドイツ皇帝ヴィルヘルム2世♂:
・ロシア皇帝ニコライ2世♂:
・マタ・ハリ♀:
・アーチー・リード♂:身代わりの下級伍長
・アレクサンドラ皇后♀:
擬似歴史的背景として、英国王ジョージ5世、ドイツ皇帝ヴィルヘルム2世、ロシア皇帝ニコライ2世が、遠縁の従兄弟同士っていう簡略さもエンタメ的にはコミカルなスパイスになっていましたね。
怪僧ラスプーチンなどがメンバーにいる闇の狂団が”歴史の陰で暗躍しており、世界に混乱を起こそうと彼らは欧州各国で活動している”という設定は、うまく史実の実在人物を絡め、物語を広げています。なのでライバルの意外にも運動能力のあるラスプーチンの怪僧っぷりも手強いヒールとして楽しませてくれました。
いろいろあってw(便利な表現だな)死闘を終えたオックスフォード公は、ポリーやショーラとともに高級テーラーを本部とした国家権力から独立した諜報機関を新たに設立するという、所謂”ビギニング物”の要素を提示し、続編への足がかりとして、狂団メンバーの生き残りの一人がある若者を新規メンバーとして連れてくる。名乗った名前はアドルフ・ヒトラーだった。っていうtobe continuedを仕込んで大団円となります。あ〜面白かったww