『バンデットQ』

Time Bandits

 

1981年 イギリス [116分]
監督:テリー・ギリアム

製作:テリー・ギリアム

製作総指揮:ジョージ・ハリスン/デニス・オブライエン

脚本:テリー・ギリアム/マイケル・ペイリン

撮影:ピーター・ビジウ

美術:ミリー・バーンズ/ノーマン・ガーウッド

衣装:ジェームズ・アシュソン

編集:ジュリアン・ドイル

音楽:マイク・モラン

主題歌:ジョージ・ハリスン

特殊効果:ジョン・バンカー

スタントコーディネーター:ピーター・ブレイアム/テリー・ヨーク

キャスト:クレイグ・ワーノック/ショーン・コネリー/イアン・ホルム/ラルフ・リチャードソン/デビッド・ワーナー/ジョン・クリーズ/シェリー・デュバル/マイケル・ペイリン/キャサリン・ヘルモンド/ピーター・ボーン/デビッド・ラパポート/ケニー・ベイカー/ジャック・パービス/マイク・エドモンズ/マルコム・ディクソン/タイニー・ロス 他

[解説]

「未来世紀ブラジル」などで知られる鬼才テリー・ギリアムの長編第3作で、時空を超える旅に出た少年の奇想天外な冒険を描いたSFファンタジー。イギリスで暮らす11歳の少年ケビンの寝室に、突如として馬に乗った騎士が現れ、すぐに消えてしまう。翌晩、ケビンがその証拠を撮ろうとカメラを構えていると、今度は6人の小人が出現。彼らは、創造主から奪ったタイムホールを示す地図を使い、時空を超えて盗みを働く強盗団なのだという。彼らと一緒に旅に出たケビンは様々な時代を訪れ、大冒険を繰り広げるが……。出演は「007」シリーズのショーン・コネリー、「シャイニング」のシェリー・デュバル、「エイリアン」のイアン・ホルム。元「ザ・ビートルズ」のジョージ・ハリスンが製作総指揮と主題歌を担当した。(eiga.com)

 

 言わずと知れたTVシリーズ『空飛ぶモンティ・パイソン』の関係者諸々が深く関わっていますので、クセモノ映画ってことです。あらゆることに英国的な皮肉がピリッと利いていて、ああ、ブリカスって屈折しとるなと感じます。

 その屈折したブリカスの雄、テリー・ギリアムはやはり鬼才と言ってもいいでしょう。

 

●登場人物

ケヴィン♂:純真な少年

アガメムノン王♂:

消防士♂:

ナポレオン・ボナパルト♂:

創造主♂:

魔王♂:

ロビン・フッド♂:

パンジー♀:

ヴィンセント♂:

こびとたち

ランドール♂:リーダー格

フィジット♂:

ウォーリー♂:

オグ♂:

ストラッター♂:

ヴァーミン♂:

 

 物語は歴史好きの純粋な少年ケヴィンが夢に描いて来た良く知る冒険物語に紛れ込む、夢の中のお話なんだろうけど、貪欲さがリアルな小人たちの姿に色々な暗喩が隠されていて、ああ人間てこうなんだ、と思わせられます。

 その辺りの捉え方って確かに共感します。「人間て必ずしも性善ではない、むしろ性悪説の方がしっくり来る」なんて思わせますね。

 

 原題が"Time Bandits"なのに、その頃日本の巷で流行っていたQをつけてしまう商魂と、ラストシーンの改変は、ちょっと問題があるだろと思いました。ほんとは人生呆気ないもんだと言いたげに残ります。