『スペシャリスト』

Le Specialiste

 

1970年 フランス/イタリア [105分]
監督:セルジオ・コルブッチ

脚本:セルジオ・コルブッチ/サバティーノ・チウフィーニ

撮影:ジルベルト・ダッソンビーユ

音楽:アンジェロ・フランチェスコ・ラバニーノ

キャスト:ジョニー・アリディ/ガストーネ・モスキン/フランソワーズ・ファビアン/マリオ・アドルフ 他

[解説]

十万ドル現金強奪の濡れ衣をきせられたまま縛り首にされた兄の怨みを晴らすため、単身無法の街に乗り込むさすらいのガンマンの活躍を描く。監督は「続荒野の用心棒」「豹/ジャガー」などのセルジオ・コルブッチ、脚本はコルブッチ自身とサバティーノ・チウフィーニ、撮影はジルベルト・ダッソンビーユ、音楽は「シューベルト物語」のアンジェロ・フランチェスコ・ラヴァニーノがそれぞれ担当。出演はシルビー・バルタンの夫で、フランスの人気ポップ歌手ジョニー・アリディ、ガストーネ・モスキン、マリオ・アドルフなど。テクニスコープ、イーストマンカラー。(eiga.com)

 

 当時人気があった歌手ジョニー・アリディ(シルビー・バルタンの旦那だったらしいが、その後のことには興味ないw)を主役に据えたマカロニウェスタンですね。なのでアイドル映画としての満足度はそこそこ、ウェスタンの復讐劇とかアクションとしては線が細すぎて乱闘パンチも擬闘が丸わかりで、ちょっと落ちる位の映画ですね。ロケーションも西部の埃っぽさよりヨーロッパ山岳地帯のような画がウェスタン、マカロニウェスタンの証でしょうか。

 

●登場人物

ハッド♂:兄を冤罪のリンチで喪う

保安官♂:リンチを放置/小物

バージニア♀:銀行家(ヒール)未亡人

ディアブロ♂:片腕のメキシコ山賊

シバ♀:兄の遺した農場にいる

 

 登場キャラは結構小物ばかりで、保安官の小悪党感より隻腕山賊のディアブロの存在感が上という、全体的に舌足らずで煮え切らない設定です。この山賊が案外いいやつで事件の真相を語って聞かせたり、子分のチコに命じて物語の記録をさせるって興味深い人物。

 

 顔馴染みの若い娘シバ(美少女)や映画冒頭の若いポンコツ4人組だの、登場パーツはこなれてませんね。クライマックス?の町民みな裸つーのも、ちっとも面白くもなかったw