『凍った湖』

Der Tote am Teich

 

2015年 オーストリア [89分]

監督:ニコラウス・ライトナー

脚本:スザンヌ・フーレンド

製作:トミー・プリドニグ/ピーター・ワーゼンソン

音楽:マシュー・ウェーバー

撮影:ハーマン・ダンツェンドルファー

編集:カレン・ハートゥシュ

キャスト:ヨーゼフ・ハーダー/マリア・ホフシュテッター/ミリアム・フッセネッガー 他

 

[あらすじ]

真冬のボヘミアン フォレスト、アッパー オーストリア。引退した警察官のセップ・アホーナーは、野生動物のカメラをチェックするために朝のツアーに参加します。彼は凍った村の池で死体を発見します。死んだ男はリンツ出身のヤコブ・プラントナーで、セップのいとこゲリ・プフォーザーと休暇を過ごした。セップの古くからの友人であるクリポリンツの検査官グレーテ・ オラーと、彼女の若い同僚であるリサ・ネメスがこの事件を引き受けます。

村人は 2 人の刑事に対してあまりコミュニケーションをとらないため、常にセップの調査に頼っています。最初の疑惑は、ハーバート・メイヤーに降りかかります。彼は殺人の前夜、牛舎で妻のミリアムとプラントナーを捕まえていた. しかし検死の結果、犠牲者はアイススティックで殴り殺されただけでなく、以前に奇跡の木の豆で毒を盛られていたことが明らかになった。(Wikipedia)

 

 オーストリア定番のご当地警察署もののTVMのようで、調べて行ったら同じ尺の別作品がありましたw。

 こちらで言えば"火サス"のようなものでしょうか。原題だと「池の死んだ男」ってタイトルになるし、役名:メイヤーに字幕"市長"は、そういう単純なミスかと思います。

 

 シリーズの骨格は敏腕パワハラ女警部と若いハイテク女子刑事のやりとりとかで、ローカルな事件に切り込んでゆくスタイル。まぁ言ってみれば定番のスタイルでしょうか。かといって面白くない訳でなく、きちんと推理側の興味が示されているので飽きさせません、が、スケール感がコミュニティ単位なので、まー、そういうことかなと思いました。

 

●登場人物

セップ・アホーナー♂:引退した元警察官

グレーテ・オラー♀:友人で現役刑事/慧眼

リサ・ネメス♀:グレーテの部下

 

 オーストリアのサスペンス劇場は、どれもものすごいド田舎の寒村が舞台で、景色は素晴らしいものがあります。村人はみんなしかめっ面で18世紀から何も変わらないような質素な暮らしをしており、非常に陰気臭いというw

 言うなれば我が横溝正史の金田一に通ずる、コミュニティーサイズの同族の怨恨や隠し事とかで、つまらなくはないですが、土着の抜けられない臭さがあるんですよね。

 

 凶器のカーリングのストーンは縦に取っ手が生えている、これにもローカルなルールや形があるんですかね。

 猫を飼って連れ歩くグレーテ警部に猫アレルギーのリサの好対照コンビに、派手でない渋めのシリーズ発見の巻でした。