『白夫人の妖恋』

Madame White Snake

 

1956年 日本/香港 [103分]

監督:豊田四郎

特技監督:円谷英二

脚色:八住利雄

原作:林 房雄

製作:田中友幸

撮影:三浦光雄

美術監督:三林亮太郎

美術:園 真

音楽:団伊玖磨

録音:下永 尚

照明:石川緑郎

編集:岩下広一

製作担当者:角田健一郎

助監督:中村 積

スチール:吉崎松雄

特殊技術:渡辺 明/向山 宏/城田正雄

キャスト:池部 良/山口淑子/八千草薫/清川虹子/田中春男/上田吉二郎/東野英治郎/左 卜全/谷 晃/宮田芳子/小堀 誠/小杉義男/沢村いき雄 他

 

[解説]

中国伝説“白蛇伝”に材を取った林房雄原作“白夫人の妖術”を「虹いくたび」の八住利雄が脚色した夢幻劇。監督は「夫婦善哉」の豊田四郎、撮影は「彼奴を逃すな」の三浦光雄。主な出演者は「吸血蛾」の池部良、「土曜日の天使」、「竹の家」(日米合作)の山口淑子、「愛情の決算」の八千草薫、「女房族は訴える」の清川虹子、「愛情の決算」の田中春男など。イーストマン・カラー色彩による東宝とショウ・ブラザース(香港)合作映画。1956年7月5日全国公開。(eiga.com)

 

 白蛇といえば小学生の頃通学路の脇の小川の近くで一度見たことがあります。まぁアルビノなんだと思うけど、木漏れ日に鱗が輝いて綺麗だった。小学生だったから生物学的な興味までは行かないけれど、こんな "人"がいるんだという印象だけは刷り込まれた感じです。

 この映画が公開された1956年といえばσ(^^;もやっと物心ついた頃かも知れませんが、その二年後に東映動画の長編『白蛇伝』が公開され、いよいよアニメーションとしてではなく"漫画映画"の市民権が芽生えた頃でしょう。

 そのアニメ版の動画スタジオをモデルにした朝ドラ『なつぞら』(2019)には東映の白蛇伝のエピもありました。宮崎駿や大塚康生をモデルにしたアニメーターの描写はおもしろかったですね。

 

 さて、アニメの『白蛇伝』しか知らない世代にとってはこの『白夫人の妖恋』という中国ファンタジー映画は珍しくもあり、特撮の東宝映画がゴジラを世に出したのが1954年と、特撮の技術も円谷英二によって進化した時代であり、その後奇しくも縁があって実際の仕掛けものの端っこに身を置いてミニュアチュア製作工房にいたσ(^^;は、東宝の砧撮影所の大プールにもお目にかかりました。だからこの映画の西湖のシーンの撮影時の様子はとてもよく想像がつきました。もっともずっと時代が下がった砧しか知りませんが。

 

●登場人物

許仙♂:

白娘♀:白蛇の化身

小青♀:その世話役

法海禅師♂:偉い仙人

王明♂:

姣容♀:許仙の姉

李公甫♂:その夫

芽山道人♂:

仙翁♂:

終南山の道士♂:

 

 役者さんのお名前もうろ覚えですが一世風靡の方々ばかりですね。山口淑子さん八千草薫さんお綺麗です。池部良さん、東野英治郎さん、上田吉次郎さん、左卜全さんそして何よりカラーというのもすごいなと思いますね。

 その頃の映画の看板には総天然色と断り書きがあったもんです。その代わりさすがにシネラマサイズやビスタヴィジョンサイズではないのは、予算でしょうか。特撮もよくできていますね、驚きました。