『Viva!公務員』
Quo vado?
2015年 イタリア [86分]
監督:ジェンナーロ・ヌンツィアンテ
製作:ピエトロ・バルセッキ
原案:ルカ・メディチ/ジェンナーロ・ヌンツィアンテ
脚本:ルカ・メディチ/ジェンナーロ・ヌンツィアンテ
撮影:ビットリオ・オモデイ・ゾリーニ
編集:ピエトロ・モラーナ
美術:アレッサンドロ・バンヌッチ/バレリオ・ジラソーレ
音楽:ルカ・メディチ
キャスト:ケッコ・ザローネ/エレオノーラ・ジョバナルディ/ソニア・ベルガマスコ/マウリツィオ・ミケリ/ルドビカ・モドゥーニョ/ニンニ・ブルスケッタ/パオロ・ピエロボン/アッズッラ・マルティーノ/リノ・バンフィ 他
[解説]
終身雇用を求めて公務員になった男がリストラの対象になってしまったことから巻き起こる騒動を描き、イタリアで大ヒットを記録したコメディドラマ。終身雇用の仕事に就いて安定した人生を送るという子どもの頃からの夢をかなえ、15年前に公務員になった独身男性ケッコ。しかし政府の方針で公務員が削減されることになり、ケッコもその対象になってしまう。それでも公務員の職にしがみつこうとするケッコをどうにか退職に追い込みたいリストラ担当者は、ケッコに僻地への異動を命じ続け、ついには北極圏へと左遷する。主演はイタリアで人気の喜劇俳優ケッコ・ザローネ。日本では「イタリア映画祭2016」で「オレはどこへ行く?」の邦題で上映後、17年5月よりヒューマントラストシネマ有楽町で開催の「Viva! イタリアVOL.3」にて劇場公開。(eiga.com)
とても笑えるシチュエーションコメディですね。"公務員は一生安泰"の神話がついに崩れる状況がケッコの身に降りかかります。地方行政改革と称してマーニュ大臣が不適格者のレッテルを貼り、余剰の公務員たちの首切りを断行という事態に身を張って自分の椅子(たかが地方公務員されど地方公務員)にしがみつく数々のあざとさで、"親方トリコローレ🇮🇹"を押し通すというお話です。
導入部アフリカのジャングルでケッコがカズー族に連れて行かれます。白人が信用できないというドゴン首長に、身の潔白を証明するために生い立ちから語り始めます。(この部族イタリア語どうして理解できるんだ)
●登場人物
・ケッコ・ザローネ♂:公務員の地位にしがみつく
・ヴァレリア・ノービル♀:動物学者/ノルウェー美人
・マーニュ大臣♂:地方行政改革断行
・ファネッリ局長♂:
・シローニ部長♀:人事担当部長
・ドゴン首長♂:アフリカ部族長
・ビネット上院議員♂:公務員恩師/しがみ付き策を授ける
・ミゲーレ司祭♂:動物保護施設を許可
・ペネロペ♀:破棄される婚約者
・カテリーナ♀:母
・ペッピーノ♂:父
ケッコは狩猟管理局に所属し、主な仕事は狩猟許可書を発行しスタンプを押すくらい。言葉にしない要求で賄賂がわりにハンターが仕留めた獲物を貰ってやるという楽で我がままなポジション。定年まで勤め上げれば退職後も悠々自適。コレはおいそれとは辞められませんね。σ(^^;はそういう選択をしてこなかったので、もう間に合わないし想像するしかないんですが、、。
通達は[勤続30年以上/警察業務に携わる者/配偶者がいる者/障碍がある者など]を除く者という消去法の公務員残留要件のどれにも当てはまらなかったケッコはビミョーな許嫁のペネロペに駆け込みプロポーズをし、レストランに偶然居合わせたファネッリ局長にねじ込もうとしますが"この要件は発表時に固定される"と、遡及を蹴られ即刻婚約を破棄します。
人事担当のシローニ女史は、予定人員の最後の一人で閑職にしがみ付いても頑として希望退職の書類と小切手にサインをしないケッコを徹底的に左遷しますが、ゴキブリのようなしぶとさで、飛ばされた北極圏の国際研究センターで動物学者の補助と警備に赴任すると、あろうことか北欧超美人のヴァレリアと出逢ってしまい、いよいよ既得権益を守ろうとするし、参謀のビネット上院議員から休職でもなんでもあらゆる手段を駆使せよとアドバイスを受けます。上院議員は改革派大臣の政敵だったんですね。
なんだかんだあって、次に飛ばされた任地で違法狩猟の動物保護など、ヴァレリアとの生活と当局のシローニ女史のあくなき追及との戦いやホームシックやら多彩に盛り込んで、大団円に繋がります。この辺、軽めのテイストだから、全体がノリで楽しめる楽しい映画でした。
