『ローンウルフ 真夜中の死闘』
Late Phases
2014年 アメリカ [96分]
監督:アドリアン・ガルシア・ボグリアーノ
製作:ザック・ゼマン/グレッグ・ニューマン/ブレント・カンクル/ラリー・フェセンデン
製作総指揮:ハムザ・アリ/マリク・B・アリ
脚本:エリック・ストルツ
撮影:エルネスト・エレラ
編集:アーロン・クロージエ
音楽:ボイチェフ・ゴルチェフスキ
キャスト:ニック・ダミチ/イーサン・エンブリー/ランス・ゲスト/エリン・カミングスラリー・フェセンデン/トム・ヌーナン 他
[STORY]
ベトナム戦争により、失明し心に闇を持つ盲目の退役軍人アンブローズは、盲導犬のシャドーと共にとある田舎の老人居住区域に引っ越してきた。引っ越し翌日、満月の夜に事件は起こる。盲目の彼は優れた聴覚と嗅覚で隣人の老女の異変を知る。壁をたたき大声で安否を確かめるが、得体のしれない大きな“ケモノ”は彼の前に突然現れ、愛犬シャドーと隣人の老女は惨殺されるのだった…。(DVD)
姥捨村のような郊外の老人世代向き住宅エリアで起きる殺人事件の真相は、意外なものだった。妻を亡くし息子の世話にもなりたくないアンブローズは、ついの棲み家にこの"クレセント・ベイ"の宅地を選んで転居した満月の夜、挨拶を交わしたばかりの隣家のドロレスのただならない物音が聞こえ気配と共に、アンブローズの家にも獣臭い大きな何かが襲ってきて、盲導犬のシャドウも殺されてしまった。
●登場人物
・アンブローズ・マッキンリー♂:戦傷で盲目
・ケイ・デロリス♀:隣家の婦人
・ウィル・マッキンリー♂:息子
・アン・マッキンリー♀:
・ロジャー・スミス♂:神父
・ジェームズ・グリフィン♂:教会の世話役
・ウェストマーク♂:銃砲店の店主
・ヴィクトリア♀:ご近所
・ベネット♂:ヴィクトリアの夫/寝たきり
・アンナ♀:ご近所
・グロリア♀:ご近所
失明後何年経っているのかは語られませんが、そのためアンブローズ・マッキンリーは、嗅覚と異変を感じるまさに動物的な勘を愛犬シャドウと培ってきたのでしょう。
だから、満月の夜に襲ってきた凶暴な獣の正体に早々と気付いて次の満月に備え始めるんでしょうね。光を失った故見えるものがあるということで、彼は作戦を立て準備をするんですが、ちょっとだけこの映画は舌足らずの感があって、用意周到とは言い切れません。
それは全盲のハンデでも、尺の足りなさでも説明できそうで、引越し荷物を開ききらないうちに買い込んだ、大量の薬品類や大きすぎる墓石の用途と彼自身の意図がわからないので、あまりはっきりしない敵にはっきりしない作戦で立ち向かうことになり、ハラハラ感はあっても"イェ〜イ"という爽快感には繋がっていません。銀の銃弾も何故それが必殺効果があるのか、また怪物の方も性格と形態は、はっきり狼男ですが、噛まれた人間が変質するっぽいところはゾンビ要素でしょう。
決戦に突入する彼の選ぶ死装束は正装の軍服で、かっこいいんですがいまひとつ攻めてもいいんじゃないかと思います。ラスト、息子ウィルの撃つ弔意のカービン銃のシーンはちょっとウルッときました。
