『ライブリポート』

Line of Duty

 

2019年 イギリス/アメリカ [99分]
監督:スティーブン・C・ミラー

製作:マイルズ・ネステル/クレイグ・チャップマン/スキップ・ウィリアムソン/マーティン・スプロック/クリストファー・タフィン/ルネー・タブ/ティファニー・ストーン/スコット・ラステティ

製作総指揮:アーロン・エッカート/リサ・ウィルソン/スティーブン・エメリー/アダム・ゴールドワーム/ライアン・ジョンソン/サイモン・ウィリアムズ/クリステル・コナン/ジェームズ・スウォーブリック/フィル・ハント/コンプトン・ロス/ウィリアム・V・ブロミリー/シャナン・ベッカー/ジョナサン・サバ/ネス・サバン

脚本:ジェレミー・ドライスデール

撮影:ブランドン・コックス

美術:ニコ・ビランボングス

衣装:クリッター・ピアース

編集:スタン・サルファス

音楽:ザ・ニュートン・ブラザーズ

キャスト:アーロン・エッカート/コートニー・イートン/ジェシカ・ルー/ベン・マッケンジー/ディナ・メイヤー/ジャンカルロ・エスポジート 他

 

[解説]

生配信により捜査状況がリアルタイムで公開される誘拐事件を描いたサスペンス。警察のもとに透明の箱に閉じ込められて泣き叫ぶ少女の映像が届いた。少女の命が64分しかないことを知った警官のペニーは、誘拐捜査の協力を申し出たネット配信リポーターのエイヴァとともに捜査を開始する。レポーターによる映像はSNSで拡散され、視聴者からも情報が寄せられるが、正しい情報と誤った情報が錯綜する。タイムリミットは刻一刻と迫っていく中、ペニーが関わったある事件が発覚する。ペニー役を「ダークナイト」「エンド・オブ・キングダム」のアーロン・エッカート、エイヴァ役を「キング・オブ・エジプト」のコートニー・イートンがそれぞれ演じる。(eiga.com)

 

 いろいろ現代の情報ツールである動画配信に絡めた、一応風変わりなバディムービーになる感じですが、シチュエーションなど、そこまで練れてはいないので、見てくれのいいオードブルのような、"あ軽いクライムサスペンス"映画になってます。

 素材の着眼の割にはあっさり中火で炙った感じですね(笑)

 

●登場人物

フランク・ペニー♂:トラウマ持ちの警官

エイヴァ・ブルックス♀:アマチュアリポーター

クローヴァ・ネスレ♀:"ザ・ピープル.com"運営

マックス・ケラー♂:誘拐犯/兄

ディーン・ケラー♂:誘拐犯/弟

バニー♂:マッチョなゲイ偽造屋

トム・ヴォルク♂:元ペニーのバディ/署長

クローディア・ヴォルク♀:拐われっ娘

 

 ヒロインは実質素人の突撃レポーターなので、"いまここ"のライヴ映像が万能のような錯覚をしつつ仲良しのクローヴァと素人動画スタジオ"ザ・ピープル.com"を始めたばかり。LIVE映像に酔いしれてますが、たかだか点けっぱなしのキャメラに写るものは、そんなに情報量があるわけでなし(自己ナレで補うにしても)それだけで天下取ったり出来ないのは、皆さんご存知だと思います。

 

 大体レンズにも依りますが、見切れるまでの狭い画角に瞬間過ぎるものを、撮影者が読み取りつつ語って行くなんて、ハイアマチュア気取りの小娘には出来っこないでしょう。って、のっけから否定的な物言いですが、事実はそんなものです。『カメラを止めるな』という映画で素人プロダクションの映像作りをネタばらしまで含めた"モキュメンタリー"形式でやってますよね。キャメラの裏でのああした特殊効果抜きに、ただの垂れ流し映像に力なんてないんですね。引きの画なら細かすぎて詳細わからんし、寄りの画ならなんの一部なのかもわからないと言う具合。情報の発信は難しいんですよ、じつは。

 

 旬の素材としてこの映画では動画配信の文化を取り込んでいますが、全体に深入りしないから、最初っから特ダネ狙いヒロインのエイヴァ(コートニー・イートン)がウザいまんまキャピキャピしてるので、少し難アリ(事情不明)警官ペニーと馴染むのにはバディムービーの定番、皮肉と軽口の応酬ということに。←これはこれで

 

 説明を吹っ飛ばしていきなり誘拐身代金の受け渡しで警察側の目線から状況を提示します。犯人の動機やターゲットとの関係などは小出しにチョロチョロ染み込ませてますから、いきなり主人公ペニーvs誘拐犯ケラー・ブラザース(兄)との体を張った追跡劇を指揮官である署長トム・ヴォルクが無線を通じて制止するおかしなシーンになってます。手が届くそこにいるマックス・ケラーは署長宛に謎メッセージを口走って退場。←「誰か」が撃っちゃった(笑)。

 

 こういう設定の練り込みに難があるので、辻褄が合わなかったり理解できなかったり。取り敢えず状況は大変だくらいで話が進んで、チラッと犯人の言う残り時間と、監禁場所やらのヒントは一応あるけどアクションシーンにウェイトがあるので、謎解きとかに興味がいかなかったです。なんせマシンガン乱射で警官バタバタという結構ハードなシーンだけど主演コンビには擦りもしないって、緊迫感ないわ〜。

 

 肝心の視聴者が只の野次馬化してしまい救出に殺到とかはやりすぎだし、殺される寸前だったクローディアをいきなり抱き上げる署長ってどうなんですかね。普通、健康状態気にならんのかな(笑) 

 それとプロのはずの"13Ch"の番組が、彼女の配信に背乗りするとか、丸パクリで利用するだけ利用して何も感じていないのが、この映画ぜんたい動画配信文化の上っ面だけ語って終わる凡庸さかなと思います。σ(^^; の妄想なら、ラストに局から契約の打診ってところまで行っちゃうけど。