『15年後のラブソング』
Juliet, Naked
2018年 アメリカ/イギリス [97分]
監督:ジェシー・ペレッツ
製作:アルバート・バーガー/ロン・イェルザ/バリー・メンデル/ジャド・アパトー/ジェフリー・ソロス
製作総指揮:サイモン・ホースマン/パトリック・マーレイ/ニック・ホーンビィ
原作:ニック・ホーンビィ
脚本:エフジェニア・ペレッツ/ジム・テイラー/タマラ・ジェンキンス
撮影:レミ・アデファラシン
美術:サラ・フィンレイ
衣装:リンジー・ピュー
編集:サビーヌ・ホフマン/ロバート・ナッソー
音楽:ネイサン・ラーソン
音楽監修:マギー・フィリップス
キャスト:ローズ・バーン/イーサン・ホーク/クリス・オダウド/アジー・ロバートソン/アユーラ・スマート/リリー・ブレイジャー/フィル・デイビス/デニース・ゴフ/リリー・ニューマーク 他
[解説]
「アバウト・ア・ボーイ」「ハイ・フィデリティ」などで知られるイギリスの人気作家ニック・ホーンビィの同名小説を実写映画化したラブストーリー。イギリスの港町サンドクリフ。博物館で働く30代後半の女性アニーは、長年一緒に暮らす腐れ縁の恋人ダンカンと平穏な毎日を送っていた。そんなある日、彼女のもとに1通のメールが届く。送り主はダンカンが心酔するミュージシャンで、90年代に表舞台から姿を消した伝説のロックスター、タッカー・クロウだった。伝説のミュージシャンを「恋人までの距離」のイーサン・ホーク、ヒロインのアニーを「ピーターラビット」シリーズのローズ・バーン、アニーの恋人ダンカンを「ソウルガールズ」のクリス・オダウドがそれぞれ演じる。(eiga.com)
意外な有名ミュージシャンとの結びつき、という映画を最近観ているので即それを思い出しましたが、こちらは男女の結びつきと芸能人にありがちな親子の関係も加味された、概ね最後はほんのりハッピーエンドっていう感じの一作です。
●登場人物
・アニー♀:30代後半/酷評が縁でタッカーとメル友
・ダンカン♂:タッカーのオタク/アニーと暮らす
・ジーナ♀:ダンカンの新任の同僚/浮気相手
・タッカー・クロウ♂:伝説のロックスター/田舎町暮らし
・ジャクソン♂:クロウと同居の5歳
・リジー♀:ロンドンに住む娘
・ザック♂:リジー夫でミュージシャン
・キャリー♀:タッカーの元妻
・ジュリー♀:最初の恋人
・グレイス♀:ジュリーが置いて行った赤ん坊
そもそも腐れ縁で、同棲していたダンカンが惚れ込んだ天才ミュージシャンのタッカー・クロウについて、ダンカンが吹聴するほどには理解も感化もされていない、フラットで冷静なアニー。ダンカンはクロウのファンサイトを持っているため、思い込みでもなんでも公には、"世界一クロウに詳しい"←(本人談)積もりになっていて、しょっ中薀畜を語るのを「はいはい、そうなの」ですから、まぁ結構薄い人と思ってるんじゃないかと感じます。アニーがファン心理に飽き飽きしていたところ、名曲とされる曲の幻の音源を巡って蟠ってしまうけれどそ、の事がクロウとアニーのメール交信のきっかけになってドラマは大きく動き始めます。
「君の評価が正しい。ファンサイトの連中はイカれている。」
ラブコメですから深刻にはなりませんが人付き合いの参考にはなるかもです。
リジーの出産に立ち会うためにロンドンに行くからロンドンで会わないか、とアメリカの片田舎からジャクソンを連れてロンドンへやってきたクロウが心臓発作で倒れなかったら関係者もと家族一族郎党が病室に集まってしまうのも、何度も離婚を繰り返した奔放なミュージシャンの"あるある"なんでしょうね。母親の違う子どもが5人という複雑な彼の家族関を目の当たりにしたアニーが引き気味なのも、ラブコメだからでしょう。
アニーがタッカーと食事をとりながら、グレイスと何があったのかと尋ね、苦い過去を語られ気持ちが揺らぎますが、ジャクソンの気持ちを考えると、簡単に母代わりになるという答えは出ない。心を溶かす時間はアニーとタッカーにはこの後も必要でしょう。
そんな気持ちも知らず憧れの本人が目の前にいるのに、あれ程心酔していたダンカンはにわかには信じようとしないって、おまえ何年ファンサイト運営してんだ(笑)そういうかつてのパートナーが都合よくアニーとヨリを戻そうとしてもそんなこと跳ねつけますよ。
これは運悪く人生の中で自分の時間を無駄にした男女が、あるきっかけでそれに気付いたというお話でした。
