『KILLERMAN キラーマン

Killerman

 

2019年  アメリカ [112分]
監督:マリク・ベイダー

製作:マイルズ・ネステル/クレイグ・チャップマン/ジョン・シュワルツ/マイケル・シュワルツ/メアリー・アロエ/マーティン・スプロック/ケン・セング

製作総指揮:リサ・ウィルソン/スティーブン・エメリー/ライアン・ジョンソン/デヴィッド・ジェンドロン/ジョエル・シャピロ/ジェームズ・スウォーブリック/ティム・スミス/フィル・ハント/コンプトン・ロス

脚本:マリク・ベイダー

撮影:ケン・セング

美術:フレディ・ワフ

衣装:ホイットニー・アン・アダムス

編集:リック・グレイソン

音楽:ジュリアン・デマール/ハイコ・マイレ

キャスト:リアムヘムズワース/エモリーコーエン/ダイアンゲレーロ/ズラッコブリッチ/ニコラシュレリ/スラージシャルマ 他

 

[解説]

「ハンガー・ゲーム」シリーズのリアム・ヘムズワース主演によるクライムアクション。裏社会の資金洗浄屋モーと相棒スカンクは組織のボスから大きな仕事を任されるが、欲をかいたスカンクが預かった金を増やそうと怪しげな麻薬取引に手を出してしまう。案の定、取引は失敗に終わり、モーは逃走中に事故に遭い意識を失う。やがて目を覚ましたモーは、すべての記憶を失っていた。警察から追われ、組織に脅される中、ついにスカンクが囚われの身となってしまう。モーは記憶の片隅に残る相棒への友情を信じ、危険な賭けに出るが……。ヒューマントラストシネマ渋谷で開催の「未体験ゾーンの映画たち2020 延長戦」上映作品。(eiga.com)

 

 "ソー"の7つ年下の弟さん(っつてもロキじゃない)主演のクライムサスペンスです。裏社会と仲のいい方々がイパーイ登場する、ドンパチ映画ってことですね。リアムくんは『ハンガーゲーム』が出世作ということで、さすがシブ顔ブラザーズですね〜。

 

●登場人物

モー・ダイヤモンド♂:

ボビー・サントス♂:スカンク

ペリコ♂:スカンクの叔父/マネーロンダリングの元締め

フリード議員♂:マネーロンダリングの顧客

マニング捜査官♂:FBIの内通者

フェデックス♂:チンピラ

ディボ♂:ナイジェリア系ギャング

レオン♂:汚職警官

マルティネス♂:汚職警官

スズキ♂:援護を頼んだ仲間

ローラ♀:モーの恋人/妊娠中

フランク・キラーマン♂:?

 

 えー、扱われる題材がマネーロンダリングに関わるものなので、主人公モー・ダイヤモンド(なんちゅう名前ユカイかよ)の周辺のキャラクター全員が悪党面という絵面のうえ、裏社会の爽やかな(笑)人間関係が画面を縦横に暴れまくるし、バイオレンス、カーチェイス、その他ありとあらゆるナニが逆説的にあまりにフツーで、「おっ」と目を引く表現が見当たりません。

 

 これは飽きるし既視感ありあり、結局仕事のできないタレ"スカンク"ことボビー・サントスがやり手の叔父ペリコにうまいこと踊らされて、主人公とつるませて泳がせてるという、一番の悪党ということだったわけですね。(しかもモーの素性を知ってたじゃん)結果売りがイケメン俳優だけという、小ぶりの映画になってます。

 

 事故により記憶が飛ぶということは、本当はあんまりないことだと思います。ヨン様とか流行りもしたけど、もし断片的に心の負担になることを避けたとすれば、紅一点のローラの運命が不憫で虚しすぎるかと(哀)