『No.22 怒りのチェイサー』
22 Chaser
2018年 カナダ [87分]
監督:ラファル・ソコロウスキー
製作:ドン・カーモディ/ダニエル・ベーカーマン
製作総指揮:ジャスティン・ホワイト
脚本:ジェレミー・ボクセン
撮影:キャボット・マクネンリー
音楽:イゴール・ブラバク/ケン・ワース
キャスト:ブライアン・J・スミス/カニエフティーオ・ホーン/ラオール・トゥルヒロ/アーロン・アシュモア/エイダン・ディバイン/ショーン・ベンソン/ジャック・フルトン 他
[あらすじ]
生活に困窮したレッカー車のドライバーが怒りを爆発させる、異色のサスペンスアクション。自動車事故の現場に急行するレッカー車の運転手たち、"チェイサー"の世界とは?(TSUTAYA)
ちょっと前のこと、YouTubeで海外の事故動画の映像見てたら、やったばかりなのにもうレッカー車が数台も画面に写ってびっくりしました。車の多い国やアホみたいな国民性もあるから、事故の多い国では虎視眈々と事故車や交通事故に群がることもあるんだなと、この映画を見て思いました。
主人公ベンは、イケメンなのと善人過ぎるのとで「金も力もない」から、バカ正直に所属先の与える昼間の、あまり稼げない駐車違反車両の撤去専業みたいな立場ですから、妻エイブリーと二人の夢や息子ザックのねだる誕生日に自転車という思いとは裏腹に、すべてが棚上げお預け。そしてレッカー車業界も、高額な無線機を数台も着けて、ハイエナのように、火災や事故現場に駆けつけて暴利をむさぼる、"チェイサー"稼業でカネを得るには、ベンのような正直もんは向かないんですね。
多少のずるや悪徳警官への賄賂は寧ろ普通なんで、気後れしていて現場に着け遅れたりで、荒稼ぎのショーンやウェインから一枚下扱いされて、悶々と膨れ上がった借金の返済の目処も立たず、この主人公大丈夫かいなと思わせます。
この映画はカナダ製作ですから、諸外国のレッカー車業界のひとつのスタイルなんでしょう。日本では事故車の処理はたぶん警察→オーナーの車のディーラーや保険会社契約の修理工場、もしくは入会してればJAF等を通じて同じように処理されるのが一般的かなと思います。
ベンがヘタレ(エイブリーから見て)なので、夫婦の中に割り込もうとする同業のショーンは、いい人装って息子ザックの方から切り崩しを始めちゃったりします。ベンは起死廻生をもくろみ、夜の荒仕事を決意し行動に出ますが、本意では怪我人優先の正義感と葛藤したりで、暗雲が立ち込めています。
お行儀良くて正直と言えば、なんだか我が政府を連想します。声のでかいやつや、強引なやつに仕事を奪われ、、なんてね。正しいんだから、強く出るところは強く出ろよ日本政府(笑)。
そこそこ伏線回収もあり、意外に楽しめました。ライバルの自滅とゲス社長の浮気発覚で救われるっていう展開ですが、件の動画のように現場に先を争う事故文化(笑)ってのもあり得るなと、魍魎跋扈の"野良レッカー車"業界を認識しました。
