『世界にひとつのロマンティック』

Accidental Love

 

2015年 アメリカ/イギリス [100分]

監督:スティーブン・グリーン

製作:デヴィッド・バーグスタイン/フレデリック・R・ウルリッヒ/ジャド・ペイン/マシュー・ローズ/キア・ジャム

製作総指揮:ジュリアス・R・ナッソー/ジェームズ・W・スコッチドープル

原作:クリスティン・ゴア

原案:クリスティン・ゴア

脚本:クリスティン・ゴア/マット・シルバースタイン/デイブ・ジェサー

撮影:マックス・マルキン

美術:ジュディ・ベッカー

衣装:マリー・シルビ・デュボー

編集:ロバート・K・ランバート/マーク・ボージェス

音楽:ジョン・スウィハート

キャスト:ジェシカ・ビール/ジェイク・ギレンホール/キャサリン・キーナー/ジェームズ・マースデン/トレイシー・モーガン/ポール・ルーベンス/カート・フラー/ジェームズ・ブローリン 他

 
[解説]
ジェシカ・ビールとジェイク・ギレンホールが共演し、トリッキーな彼女と計算高い彼氏が織り成す問題だらけの恋の行方を描いたラブコメディ。プロポーズ中に起きた事故で脳内に釘が入ってしまったアリス。摘出手術に失敗し超エキセントリックな性格になった彼女は、全てを失ってしまう。ある日、アリスは若手政治家ハワードが弱者を救う活動をしていることを知り、彼のオフィスを訪ねる。出会った瞬間に恋に落ちる2人だったが、アリスの特殊な事情に目をつけたハワードは、彼女を政治活動に利用しようと考える。共演にキャサリン・キーナー、ジェームズ・マースデン。「世界にひとつのプレイブック」のデヴィッド・O・ラッセルがメガホンを取ったが、監督はスティーブン・グリーン名義でクレジットされている。新宿シネマカリテの特集企画「カリコレ2019/カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2019」(19:7/13~8/9)上映作品。(eiga.com)
 
あの、それって監督さんが名前出したくないお仕事だって言うようなもんでしょ、4年も寝かせるって。昔聞いたことある、誰もやりたがらない映画は"アラン・スミシー"名義みたいなもんでしょうか?
 
まぁ、肩肘張らないラブコメディですから、むしろジェシカ・ビール/ジェイク・ギレンホールで撮れてるのにビックリしますよね。お蔵作品をどうしようかっー矢先『世界でひとつのプレイブック』がヒットしたから、そのタイトルを持ってきちまえ、ってなったかどうかは知らんけどね。
 
ま、そんなようなつまらんこと?で製作後数年してリリースされたら、結果的に少し若い俳優の姿を見ることが出来たことになります。で、ググってみたら原作/原案/脚本のクリスティン・ゴアさんがあのアル・ゴアの次女とあって、別の意味で興味が出ましたし、政界ネタなのに納得しました。なるほどもしかしたら、トランプ政権に対する米 民主党の圧力かなにかが?とか妄想してみました。
 
映画ファーストシーンから、今より若いジェシカ・ビールのローラースケートウェイトレス:アリスの、"そそる健康美"が、たまりません。コメディですから、ネイルガンの夜間工事なんかやっちゃうわけで、脳にあまり深刻でない、つか都合のいい障害を獲得してしまうんてすが、実例としては爆発事故で6.2kg×1.09mの鉄棒が頭蓋骨を貫いてなお生存し、治療の結果全く異なる狂暴な性格になったフィアネス・ゲージという人が知られていますが、脳の損傷がコメディになるのはどんなもんかなと思います。
 
まぁ、政界のごたごたとご都合主義は、共和党だろうが民主党だろうがあまり変わるとは思えませんけどね。ともかくこの映画では、保険未加入のヒロインの高額医療費と月面基地から地球を守るという荒唐無稽な政策を天秤にかけ、ついでに脱肛の青年やら勃起神父やらの難病の救済にしゃしゃり出る、どっち側にも靡くガール・スクアウの少女たちと、いーかげんな下院若手議員の繰り広げるドタバタが、まぁ、ハッピーエンドにこぎ着ける、というような軽いラブコメディです。