『運び屋』
The Mule
 
2018年 アメリカ [116分]
監督:クリント・イーストウッド
製作:クリント・イーストウッド/ティム・ムーア/クリスティーナ・リベラ/ジェシカ・マイヤー/ダン・フリードキン/ブラッドリー・トーマス
製作総指揮:アーロン・L・ギルバート
原案:サム・ドルニック
脚本:ニック・シェンク
撮影:イブ・ベランジェ
美術:ケビン・イシオカ
衣装:デボラ・ホッパー
編集:ジョエル・コックス
音楽:アルトゥロ・サンドバル
キャスト:クリント・イーストウッド/ブラッドリー・クーパー/ローレンス・フィッシュバーン/マイケル・ペーニャ/ダイアン・ウィースト/アンディ・ガルシア/イグナシオ・セリッチオ/アリソン・イーストウッド/タイッサ・ファーミガ/ユージン・コルデロ/ローレン・ディーン/グラント・ロバーツ/ピート・バリス/ロバート・ラサード/ソウル・ウエソ/リー・コック/ノエル・G/クリフトン・コリンズ・Jr./ダニエル・モンカダ/ポール・リンカーン・アラヨ 他
 
[解説]
巨匠クリント・イーストウッドが自身の監督作では10年ぶりに銀幕復帰を果たして主演を務め、87歳の老人がひとりで大量のコカインを運んでいたという実際の報道記事をもとに、長年にわたり麻薬の運び屋をしていた孤独な老人の姿を描いたドラマ。家族をないがしろに仕事一筋で生きてきたアール・ストーンだったが、いまは金もなく、孤独な90歳の老人になっていた。商売に失敗して自宅も差し押さえられて途方に暮れていたとき、車の運転さえすればいいという仕事を持ちかけられたアールは、簡単な仕事だと思って依頼を引き受けたが、実はその仕事は、メキシコの麻薬カルテルの「運び屋」だった。脚本は「グラン・トリノ」のニック・シェンク。イーストウッドは「人生の特等席」以来6年ぶり、自身の監督作では「グラン・トリノ」以来10年ぶりに俳優として出演も果たした。共演は、アールを追い込んでいく麻薬捜査官役で「アメリカン・スナイパー」のブラッドリー・クーパーのほか、ローレンス・フィッシュバーン、アンディ・ガルシアら実力派が集結。イーストウッドの実娘アリソン・イーストウッドも出演している。(eiga.com)
 
最近は劇場で映画を観るのが、精々年数本となっさけない回数になっているのは、一番設備のいいシネコンが新聞に上映スケジュールを載せなくなった(アレはれっきとした広告枠なので、現在ならウェブの情報発信の方が有利という判断からだろう。シネコン側は8つのハコの細かいスケジュールを新聞に載せる手間を考えれば当然か)せいもあって、これは!という作品を狙ってチョイスするからだろう。パンフも安くないし、雑魚?作品ならちょいと待てばDVDがリリースされるのでそっちに重心が行ってしまう。大画面で楽しみたい作品と、暗闇でじっくり味わいたい作品のどちらかを観ている気がする。まぁきっかけはどうでも、観たい観ておきたい作品のあれこれあれど、自分のスケジュールとの相談もあるから、無理せず楽しみたい。そう思っていたところに「明日封切り、Cイーストウッド最新作‼︎」なんてNHKでもやるから、よしっ!と昼寝している要介護2をほったらかして2時間強のエスケープで行ってまいりました。
 
老境に入ってもやっぱ素敵でした。外連味のないいつもの空気感。結構じつはお茶目な老人のペースに、いつの間にか乗せられている悪党ども。仕事人間のほんのちょっぴりの気づきが大切なことを思い出させてくれる。
 
1日で萎んでしまうその名も"デイリリー"の品種改良に殆んどの情熱を注いできたアール・ストーン老人が、インターネット販売業者の台頭に家や農園まで抵当に押さえられ、ふとしたことから運び屋を任されるというお話ですが、一度だけのつもりで引き受けた、このとんでもない仕事は、破格の収入源となります。何十年も使い倒してきたFORDのトラックは昇天し、代わりに新車のリンカーン‼のピックアップに乗り始めます。←あるんだ‼知りませんでした。
なのでアール老人のネットと距離を置くスタンスは後まで続きます(笑)。
 
印象に残ったのは謎の運び屋を追うDEA捜査官と、ワッフルハウスのカウンター越しの本音の会話。たった1、2分のシーンが後の逮捕シーンで生きていくる。静かな衝撃。
 
犯罪を扱った映画でありながら、思い出してみると驚くほど銃声がしない。アンディ・ガルシアのシーン(それも射撃の練習)だけで、あとは銃をちらつかせるだけ、命を奪ったのはたった1発というのは、含みがあるのかないのか。追記:もう一人お目付役の片割れがトランクの死体になってました。
エンディングの花畑はやられた感がありました。
 
暗闇でじっくり味わいたいと言ったのは、他人に涙見られたくないとう心理の顕れかしら。それに、部屋で雑にDVD観るときと違い、集中できる劇場での鑑賞は、やはり心に染みてきて良いもんです。
 
先ずは第一報。きっと、追記するのだと思います(笑)。