ブラックコメディと言っちゃうからには | ムービーアトランダム・迷画座
- 『スターリンの葬送狂騒曲』
- The Death of Stalin
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- 2017年 イギリス [107分]
- 監督:アーマンド・イアヌッチ
- 製作:ヤン・ゼヌー/ローラン・ゼトゥンヌ
- 製作総指揮:ケヴィン・ローダー
- 原作:ファビアン・ニュリ
- 脚本:アーマンド・イアヌッチ/デヴィッド・シュナイダー/イアン・マーティン/ピーター・フェローズ
- 撮影:ザック・ニコルソン
- 美術:クリスティーナ・カサリ
- 衣装:スージー・ハーマン
- 編集:ピーター・ランバート
- 音楽:クリストファー・ウィリス
- キャスト:スティーブ・ブシェーミ/サイモン・ラッセル・ビール/ジェフリー・タンバー/マイケル・ペイリン/ポール・ホワイトハウス/ジェイソン・アイザックス/アンドレア・ライズボロー/ルパート・フレンド/パディ・コンシダイン/オルガ・キュリレンコ/アドリアン・マクローリン/ダーモット・クロウリー/ポール・チャヒディ 他
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- [解説]
- 1953年の旧ソ連を舞台に、独裁者スターリンの死によって巻き起こった政権内部の争いを辛辣かつコミカルに描き、ロシアで上映禁止となって話題を集めたブラックコメディ。粛清という恐怖で国を支配していた絶対的独裁者スターリンが急死した。厳かな国葬が執り行われる一方、その裏では次期最高権力者の座を狙う側近たちが熾烈な争いを繰り広げる。出演は「ファーゴ」のスティーブ・ブシェーミ、「ハングオーバー!」シリーズのジェフリー・タンバー、「007 慰めの報酬」のオルガ・キュリレンコ、モンティ・パイソンのマイケル・ペイリン。エミー賞受賞とアカデミー賞ノミネートの経歴を持ち、テレビシリーズ「官僚天国 今日もツジツマ合わせマス」など政治風刺作品に定評のあるアーマンド・イアヌッチが監督・脚本を手がけた。(eiga.com)
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- 誰がなんと言おうと、独裁政権のトップはろくなもんじゃありません。ヒトラー/ムッソリーニ/スターリン/毛沢東/金日成…。体制を護るためなら、人の命なんて何とも思わない怪物達です。スターリンが最高権力者にのしあがる遥か昔、銀行強盗での逮捕歴もあり、何回も逮捕歴のある犯罪者(政治犯?)であったそうです。
- 朝鮮戦争は、スターリンが後ろ楯で焚き付けた経緯があって、あわやアメリカとの核戦争の危機に有ったわけで、これはマジだったらしいです(怖)。
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- 先日(2月3日)のNHK特集『朝鮮戦争 秘録~知られざる権力者の攻防~』によれば、当時スターリンは「戦争が不可避であるなら、いま起すほうがいい。アメリカを朝鮮半島にくぎ付けにするのだ」という書簡を金日成に送っていて、アメリカに次いでの核開発の成功に核戦争も辞さない前のめりであり、危険な状況だったそうで、国内では大粛清で表向き70万人、死没までの在任中に200万人を葬ったモンスターであります。毛沢東だって「文化大革命」で数十万の農民を処刑しました。北朝鮮の金一族は実態が明らかでないだけです。人権無視国家ですからね。米側だってトルーマンによるマッカーサー解任がなければ朝鮮半島で二十数発の核を使っていたのかと思うと、恐ろしくなります。
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- そうした背景で繰り広げられた朝鮮半島の不幸は、結果的に日本の特需をもたらし、今でも休戦中の紛争です。直接的な加害者はアメリカと連合軍ですが、韓国の人々にとっては、火事場泥棒的な大発展を遂げた日本を赦そうとは思わない怨念が、昨今のぎくしゃくにも繋がっているような気がします。
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- そう言ったことを念頭に、イギリス人の陰険(笑)な、皮肉を込めたブラックコメディの"けしからん"扱いで、踊るマレンコフやフルシチョフの立ち居振る舞いを茶化した『モンティ・パイソン』直系の味付けなのが本作ですね。ですから首班スターリン没後の"委員会"とかナンバー2候補たちの腹の探り合いとかが、エゲレス人のネタ琴線にピピピって来るんでしょうね。シニカルに嗤って行きます。
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- 全ての葬式は、死んだ本人の為ではないので、利害関係の絡んだ欲深な後継候補の争いのドタバタで満杯になるんですね。できればロシア語で製作して欲しがった一作です。←リアル過ぎるか。
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- そんなこんなで、ジョークをば一発「お前ら、全員アカだな!逮捕する。」
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