『沈黙の達人』
Attrition
 
2018年 アメリカ/タイ/香港/イギリス [85分]
監督:マチュー・ウェシュラー
製作:スティーブン・セガール/フィリップ・マルチネス
製作総指揮:リー・ビーズリー/ジェフ・スティーン
脚本:スティーブン・セガール
撮影:ヴァンサン・ビエヤール=バロン
キャスト:スティーブン・セガール/ルイス・ファン/ユー・カン 他
 
[解説]
スティーブン・セガールが主演を務め、世界中の武術家たちから少女を守る元特殊部隊員の活躍を描いたアクション。かつて世界最強の特殊部隊リーダーとして名を馳せ、正義とはいえ多くの命を奪ってきたアックスは、現在はその贖罪としてタイで人々の治癒に献身していた。そんなある日、特殊な能力を持つ少女タラが、巨悪組織のボスで暗殺者のキューマムに誘拐されてしまう。アックスはタラを救うため、かつての仲間を集めてキューマムのアジトへ向かう。共演に「イップ・マン 序章」のルイス・ファン、「かちこみ!ドラゴン・タイガー・ゲート」のユー・カン。「のむコレ2018」(18年11月3日~、東京・シネマート新宿、大阪・シネマート心斎橋)上映作品。(eiga.com)
 
今作のセガールおじさん、まさに主役中の主役で存在感半端ない感じ。自ら脚本も手掛けて、書はしたためるわ、超速ぬこパンチは健在です。ファン必見の一作となっています。何しろ前妻は日本人てことで、流暢な関西弁(笑)を話す御大の東洋思想通が随所に感じ取れる"ソウルフル"な映画になっています。
敬愛する黒澤明作品へのリスペクトなのか、赤ひげ的な魂の落ち着きは良いですね。あの『YOUは何しに日本へ?』の日本人より日本好きな人々の代表格みたいな方ですよ、この人。
 
変な捉え方かも知れないですが、それまで「変なおっさん」とか思っていた方でも、東洋とセガールおじさんのファンになれるかも知れません。
まぁ"沈黙の"を、この人の映画に付けるのは、言わば配給側の慣例みたいなもんだから、イメージ戦略なんでしょうけど、M r. S SEAGAL自身は、黒ずくめの修業衣とかがお気に入りでしかも似合ってます。大詰めには老師たちと、精神論寄りの正義を静に語ります。あの、端正な「富士額」と穏やかなしわがれ声で囁きます(笑)。その美声で、終いにはリードギター/ボーカリストとして歌ってしまうわでしたが(笑)。
 
ただなー、尺が短いだけに決起からアクションの結末までが、ちょっと短く感じるんですよね。せっかく傭兵時代の仲間を呼び寄せたんですから、もっと彼らの活躍も見たかったです。ラスボス対決も呆気ないですから、コアなアクションファンにはちょっぴり物足りないかと思います。