『エスケープ・ルーム』

Escape Room

 

2017年 アメリカ [81分]

監督:ウィル・ワーニック

出演:エヴァン・ウィリアムズ/アナベル・スティーヴンソン/エリザベス・ハワー/ダン・J・ジョンソン/ジョン・レラルディ/ケリー・デルソン/ダレル・チャーニー/キャシー・ダイアン・トムリン

 

[あらすじ]

タイラーの誕生日を祝うためレストランに集まった彼と友人たち。タイラーの彼女クリステン、友人ナターシャとアンダーソン夫婦、妹タビーとその恋人コンラッドの6人に、招待状が手渡される。そこには「ESCAPE ROOM」の文字が。それは自分の知性だけで謎を解き、密室から脱出するというゲームだった。6人は目隠しをされてある部屋に閉じ込められる。最初は楽しみながら謎を解いていく6人だったが、いつしかそれは、≪間違えると殺される≫命をかけた“脱出ゲーム”へと変貌していくが--!?(プロモーション解説)

 

変な人たちです。三十代のいい大人のカップルが3組、主人公の恋人が誕生日のサプライズとして、大枚はたいて受け取った得体の知れないゲームへの招待状を鵜呑みにして、自分たちの知能が優れているから、どんな挑戦も退けるという根拠の無い自信で、(恐らく)サイコパスだろう仕掛人の皆殺しの罠に、自ら飛び込んでいくっていう、救いの無いソリッドシチュエーションスリラー(で良いのかな(笑))

 

"SAW"シリーズの流を汲む、とか言われていますが、こちらは仕掛人の輪郭や動機さえ明かさない、救われない結末だけにベクトルを置いた演出が却って貧乏臭いかなと。犯人の露出は電話の声だけなので、幾ら想像力働かせても真意や正体は読むことが出来ません。

 

従順な羊たちは、一組のカップルが酸性ガスの餌食になってもなお、「これは何かの謎を解けば救われる」と思い込んでいるので、かなりヤバくなっても謎解きゲームを解けば何とかなるんだと思い込んでいます、嗚呼。

 

姿を顕さない愉快犯は、目的がちゃいますから、彼らの望みはたぶん叶えられないでしょう。って感じのワンシチュエーションスリラーです。

 

そんなだから、数々の疑問やら何やらありますが、どうしても結末へ向け平板な印象が付きまといます。

 

こんなもんでしょうか。