『(r)adius ラディウス』
Radius
 
2017年 カナダ [93分]
監督:キャロライン・ラブレシュ/スティーブ・レナード
製作:アン=マリー・ゲリナス
脚本:キャロライン・ラブレシュ/スティーブ・レナード
撮影:サイモン・ビルヌーブ
音楽:ブノワ・シャレスト
出演:ディエゴ・クラテンホフ/シャーロット・サリバン 他
 
[解説]
半径15メートル以内に近づいた者を即死させてしまう男の運命を描いたSFシチュエーションスリラー。交通事故に遭い記憶を失ったまま目覚めたリアムは、助けを求めるため近くの町に向かう。しかし目に入るのは住民の死体ばかりで、ようやく見つけた生存者も、彼が近寄った途端に死んでしまう。やがてリアムは、自分の半径15メートル以内に立ち入った者が即死してしまうことに気づく。戸惑うリアムだったが、近づいても死なない女性ジェーンと出会い、同じく記憶喪失の彼女とともに、この現象について解き明かそうとする。主人公リアム役に「パシフィック・リム」のディエゴ・クラテンホフ。ヒューマントラストシネマ渋谷、シネ・リーブル梅田で開催の「未体験ゾーンの映画たち2018」上映作品。(©eiga.com)
 
盲点だったかも知れません。新機軸と言い換えても良いかも知れません。15メートルと言うと普通車三台直列。第二次大戦の単発プロペラ戦闘機の翼幅(この例えは却ってわかり辛い(笑))
思うにDV夫なんかだと接近禁止令でも半径250m範囲でしょうから、15mというとかなり近くてうっかり間合い取り損なうほどの油断距離かも知れません。
 
主人公リアム・ハートウェルの身の上に起きた異変は、何故だか半径15m以内に近づいてしまった生体は鳥だろうと人だろうと"生気を抜かれた"ように命が亡くなるという究極の異変。放っておけば連続殺人犯という、説明つかない状況です。白目を剥いて崩れ落ちるさまは、ちょっと鳥膚もの。
 
たぶん、このとんでも展開に納得できる解答を付けられる人は(製作陣含め)居ないんじゃないでしょうか?捉え方で傑作にも駄作にもなりますが、かっかりしたくないのと自分の物の見方を少しは認めようと思うので、悪くはないなと思いました。
 
唯一その異常現象に影響されない女性(仮称)ジェーンが訪ねてきます。二人の途切れ途切れの記憶を総合すると、トラックに同乗していたらしいこと、事故現場は丸く焼け焦げたr15mの草っ原。そして(仮称)ジェーンは、リアムの影響を受けないばかりか、リアムの異変を緩和する何かの力があり、居合わせた者は二人と一緒に居れば平気、ジェーンとリアムが離れると致死範囲になり忽ち崩れ落ちる、というのがわかってきたらしい。
 
 
 
 
………と、ここまではSFサスペンスとして結構成立していると思いましたが、巻末のサプライズ?展開には今まで引っ張ってきた全体のムードを破壊する異質さが感じられました。「その展開、要るのか?」っていう別件要素で、SFめいた流れが断たれてしまいました。SFサスペンスの興味で観ていたところへ、現実的個人的案件が顔をだして来ました(-_-;)
これは、やっちまった感。
 
その辺の扱いがたぶん評価の別れるところなのでは無いかと思います。面白くあり、面白くない。ミョーな映画です。